新年が明けて会社に初出勤する日が「仕事始め」です。会社によっては、新年の挨拶やその年の意気込みをスピーチすることもあります。慌てずにすむように、挨拶の言葉やスピーチ内容を事前に考えておきましょう。
仕事始めとは?どんなことをするのが一般的?
会社で新しい年のスタートを切ることになる「仕事始め」の日は、普段よりも身だしなみにも気を使い、硬めの挨拶を心がけるようにしましょう。
仕事始めに行うことは会社によって様々ですが「会社の近くの神社へ皆で初詣に行く」「食事会や宴会を行う」「独自の式典を開催する」などがあります。
年始の挨拶は、どの会社でも欠かせないものです。「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します」などと挨拶するのが一般的です。上司や目上の人には、「今年もご指導のほどよろしくお願い致します」と付け加えると良いでしょう。一年の初めの大切な日ですので、爽やかな印象を心がけて、普段は接触のない部外の人にも挨拶は忘れずに行います。
営業先や取引き先への年始の挨拶ですが、商談を控えて挨拶に徹するのが一般的なマナーです。ただし場合によっては相手から仕事の事を切り出されるかもしれません。その時は要望に応えることができるように、仕事の用意もしていくと安心です。
自分から「今日はご挨拶で参りました」などと声をかけ、気持ちよく新しい年を迎えられるようにしましょう。仕事始めの挨拶は、松の内と呼ばれる日までに終わらせておくのがマナーです。関東では7日まで、関西では15日までとなっています。
新年の挨拶はなるべく早いほうが良いので、大切な取引先には早めに挨拶に行くのが望ましいでしょう。道端で会ったからといって、歩きながら挨拶をするのは、相手を軽んじていることになるのでタブーとされています。きちんと立ち止まり、相手と向き合い、挨拶をします。
仕事始めの挨拶、特に上司へはしっかり丁寧に
会社内で仕事始めの挨拶をする時は、立場の高い人に最初に挨拶をするのが基本。しかし、その途中で顔を合わせた人に挨拶をしないのは失礼なので、会った人から挨拶をしていきましょう。
自分の部署でも、一番立場の高い上司から順に挨拶をするのが基本です。挨拶は「新年おめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します」と、明るくはっきりと丁寧にしましょう。
上司に挨拶した後は、職場内の人たちに挨拶をしていきます。その場にいない人を挨拶のためにわざわざ探す必要はありませんが、できれば午前中に挨拶を済ませておきましょう。
社内に向けて仕事始めの挨拶をメールで送る場合もあります。メールは、簡潔に分かりやすい文章が良いでしょう。年賀状をもらった相手にメールで返信するのは失礼になりますので、年賀状をもらったらきちんと年賀状でお返しをします。また、一斉送信をするとそれがすぐに分かり、手を抜いている印象になってしまうので、一人ずつ送信しましょう。
できる社員になるための新年挨拶スピーチ・メールの例文
新年の挨拶に使えるスピーチやメールの例文を紹介します。
・新年の社内スピーチの例文
皆様におかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年も気を緩めることなく、積極的に業務に取り組んで参りたいと思います。
今一度、皆さんに更なるご協力をお願いいたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。 本年も良い年になるよう、全社一丸となってがんばっていきましょう。
・新年の挨拶のメール例文(取引先)
○○○○様
新年あけましておめでとうございます。
昨年は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年も○○様にご満足いただけるよう、社員一同邁進してまいります。
昨年同様のご愛顧を賜わりますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
皆様のご健勝と貴社の益々のご発展を心よりお祈りいたします。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
新年は○月○日から平常営業とさせていただきます。
平成○○年 元旦
株式会社□□□□ ○○部
○○○○
・新年の挨拶のメール例文(社内の上司宛1)
旧年中は、なにかとお力添えを頂戴し、誠にありがとうございました。
本年は今まで以上、会社に貢献できるよう精進していく所存でございます。
〇〇課〇〇
・新年の挨拶メール例文(社内の上司宛2)
昨年は課長には大変お世話になり、感謝しております。
本年は昨年以上に会社に貢献できるように、精進していきたいと思っております。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
まとめ
仕事始めにすること、挨拶の例文を紹介しました。一年の始まりとなる仕事始めの日には、良い印象を与えられるように、丁寧な挨拶が大切です。堅苦しく考える必要はありませんが、きちんと気持ちを込めて