職場の仲間との付き合い方

どんなに親しくても仕事中は礼儀をもって接する

同じ職場に信頼できる大切な仲間ができるのは嬉しいことです。そのような仲間とはプライベートでも親しくする機会も増え、親友のような存在になることもあるでしょう。しかし親友のように仲の良い仲間であっても、職場では社会人として礼節をわきまえることが必要です。会社によって社内でどのようにお互いを呼び合うのか決まりごとがあるかもしれませんが、それでも職場とプライベートでお互いの呼び方を分けるという自覚を持つことはとても大切なことです。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉がまさに当てはまるのが社会人の集まる職場という場所です。

仮にプライベートと仕事の境目がなくなるとどうなるでしょうか?職場の雰囲気が良くなるというケースも確かにあります。しかし会社は単体で存在しているわけではなく、多くの人や企業や組織と繋がって存在しているものです。ですから社内の呼び方などの面でも、他の会社の方の心情や基準にまで配慮を払うことが必要になります。

取引を行っている企業がこうした面で厳格な基準を持っている場合、馴れ合いのような呼び方によって自社が軽んじられる可能性もあります。またプライベートとの境目が曖昧になることで、仕事上で持つべき責任感や自覚が弱くなってしまう可能性もあります。やはり職場では礼節をしっかりと守ることが基本になるでしょう。

強い絆で結ばれる同期との接し方

同じ仕事に携わる仲間として同期の存在は非常に貴重なものです。社内において同期との関係は良くも悪くも一番近いもので、「友人」という感覚を一番持ちやすい存在とも言えるでしょう。それゆえ学生気分が出てしまい、職場とプライベートの境がなくなってしまう可能性が高くなります。しかしすでに社会人になっている以上、同期との接し方には社会人としての自覚が表れている必要があります。

友人同士のフランクな話し方や態度はプライベートでは全く問題ありませんが、対外的な印象もあるため職場では感情をきちんとコントロールしなければなりません。同期は一番近い仲間であるのと同時に良いライバルということもできます。同期とは必然的に出世面で競争をすることになります。それゆえにライバル心を適度に保てるように努力しなければなりません。いつも身近にいて競争をしていると、揚げ足を取ったりマイナス面に注目したりして、時に相手の足を引っ張るようなことをしてしまうこともあるかもしれません。しかしライバルであると同時に、一番近い仲間であるということを忘れないようにしましょう。相手の良い所を認め、弱点をカバーし合える、そんな大人の関係を築けるのが理想です。

大人の関係には金銭上の貸し借りをしない事も含まれます。

大切な後輩との接し方

だれでも新入社員だった経験があるものですが、時間の経過と共にその時の記憶を忘れてしまうことがあります。特に後輩が入社してきた時には「初心」を忘れてしまうかもしれません。

会社のために社会人としてどのように後輩と接することができるでしょうか?

まずは後輩も大切な同僚の1人であるという意識を持つことは重要です。そして将来会社を担う存在になるかもしれないという可能性を忘れないようにしましょう。このような気持ちを持っていないと、後輩のミスばかりを指摘し仕事が全く進まなくなってしまったり、後輩が仕事を続けていく力を奪ってしまうことにもなりかねません。先輩として「どのようにフォローしてあげることができるだろうか」「自分が入社したての頃どうやって助けてもらっただろうか」と考えてあげることは、「自分」「後輩」「会社」全てにとって利益となります。あまりにも早く結果を求めるのではなく、褒めることも忘れてはいけません。

分からないことを質問できるように「何か疑問があったらいつでも聞いてね」とこちらから寄り添ってあげるなら、後輩もプレッシャーにも打ち勝つことができるようになるでしょう。例え後輩であっても「大切な同僚である」という気持ちを抱き、礼儀を持って接することを忘れてはいけません。