会食や接待における最初と最後に関するマナー


会食や接待は、最初が肝心です。
最初に良いイメージを与えることができれば、その会食は半分以上成功したと言ってもいいでしょう。

しかし、会食の最後にもしヘマをしてしまえば、それまでの商談などが台無し。
終わりよければすべてよし、最後まで気を抜かずに振る舞うようにしてください。

会食や接待に参加する時には、最初と最後のマナー、これを確実に押さえておくことです。

相手には手酌をさせないこと

飲み物、特にビールを飲む時には、相手に手酌をさせてはいけません。

取引相手が自分で自分のコップにビールを注ごうとしていたら、必ず「私が」と言い、手を差し伸べましょう。

会食のスタート時にこれを率先しておけば、相手に対する印象が悪くなることはありません。

もちろんこれは、会食の初めだけ気にしていればいいマナーではありません。

相手のコップに入っている飲み物の量が少なくなっているのに気がついたら、「いかがですか」と言いながらお酒を注ぐようにしましょう。

会食中は、自分の席の近くの人のコップには常に気を配り、お酒の量を気にしておくようにしてください。

お酒を注ぐ時は、必ず両手で。
片手で注ぐのはマナー違反。

同じように、誰かにお酒を注いでもらう時には、コップを両手で持つこと。
相手の方にまでコップを近づけ、入れやすい位置に持っていきましょう。
フレンチやイタリアンなどのレストランで会食を行うときには、ワインを注ぐのはお店の人の仕事。

もし、相手のグラスにお酒が入っていないようであれば、店員さんに合図を出し、注いでもらってください。

会食代金はどちらが支払う?

会食や接待の代金、こうしたものはどちらが払うのか。
それは、もちろんそれをセッティングした側です。

招待した側が全額支払うのは当然のこと。

ただ、会食とは言っても、お互いにとって大きなメリットがあり、一方が極端に立場が上、あるいは下というわけではない時は、共に支払うケースも出てくるでしょう。

基本はその会食を先導した側や店を予約した側が支払いますが、そうではない側が支払いに積極的であれば、区切りのいい数字で支払ってもらっても問題はありません。

これは完全に関係性によりますが、ただ、相手に多く払わせることだけはないようにしてください。

支払いに関しては、今後のお付き合いのことも考えながら決定していきましょう。
メリットが大きいと考えれば、できるだけ多くの割合を支払っておきたいものです。

会食時の支払いはいつ?

もし、こちら側が取引相手などを接待した場合には、予約を入れたお店にその旨を伝え、相手が気を遣わないような形で精算ができるようにしておきましょう。

あらかじめその旨を伝えられた店側は、取引先相手がいる場で料金の話題は一切出さないはず。

相手が店を出てからまとめて支払う、あるいは、予約を入れた段階で料金を算出してもらい、それをあらかじめ支払っておくことで、相手に一切の気を遣わせずに会計を済ませることができます。

間違っても、相手の目の前で精算や会計などをしないように注意すること。
当てつけのように思われてしまったら損です。

お店と上手に連携し、気持ち良く会食してもらうように心がけてください。