社会人としてのマナーは、非常に細かい部分にも渡ります。
特に取引先との会食や飲食店での商談、あるいは接待などでは、このような細かなマナーを知っておくことが重要です。
ちょっとした問題に遭遇してしまった時に取るべき対応なども含めて、チェックしておきましょう。
店員から飲み物の注文を尋ねられた時の対応
お店に入ると料理を頼むことになるでしょう。
事前に頼んでいたりコースになっていればいいのですが、そうではない場合には席に着いてから店員さんが尋ねてくるはずです。
料理の前に注文することの多い飲み物。
「お飲み物は?」などと尋ねられたら、自分の欲しいものを言うのではなく、取引先の人やお客様に「いかがいたしましょうか」などの形で尋ねてください。
これは会食や接待に招待された場合でも同様です。
招かれたからといって踏ん反り返るのではなく、まずは相手が何を欲しているのかを尋ねることから始めましょう。
靴下やストッキングを履いていなかった時の対応
接待や会食はテーブルではなく座敷で行われることも少なくありません。
そんな時に気をつけたいのが靴下やストッキング。
社会人であればこれらは履いていて当たり前なのですが、私服で仕事をしていたり、カジュアルな格好の時にはそれらを身につけていないこともあるでしょう。
そのような時には、相手方に「申し訳ございません」などと一言声をかけてから座ってください。
何も言わずに、相手に「素足だ」と気づかれてしまうのは社会人として問題あり。
そもそも、会食が決定した時点で靴下やストッキングなどは用意しておき、何かあってもすぐに対応できるようにしておきたいものです。
できれば手土産を用意しておくこと
会食に招待された場合でも、手土産くらいは持って行きましょう。
接待してもらった場合も同様です。
もちろん、手土産であれば何でもいいというわけでもないので要注意。
高価すぎるものはダメですし、安すぎるものもダメ。
数千円程度のものを用意するといいでしょう。
相手が何人いるのかもしっかりと把握した上で、足りなくならないように用意しておいてください。
中身に関しては、自分が受け取って嬉しいものが無難。
もちろん大事なのは気持ちですから、それが伝われば問題ありません。
店内やメニューに料金表示がなかった時は?
少し高級なお店になると、店内やメニューに料金の提示がないこともしばしばあります。
招いた側であればそのお店の値段などは把握していると思いますが、招かれた側になると少し不安になりますよね。
かといって値段を聞くのもマナー違反。
お店のオススメの料理を尋ねてみましょう。
もしくは、自分の好みをざっくりと伝え、それに見合った料理を注文してください。
このようにすれば、招いた方も気を遣わずに済むでしょう。
基本は、招いた側にお任せすること。
値段がわからないと料理を注文するのにも戸惑ってしまいますが、そのお店を選択した相手の気持ちを大切にするためにも、臆病になりすぎないほうがいいでしょう。
注意したいフレンチ料理店のマナー
会食を行うレストランがフレンチの場合、テーブルマナーにも気をつけておかなければいけません。
ナイフは右手、フォークは左手、これが基本の形。
日本人であれば、箸を右手で扱い、そのまま右手を使って食べ物を口に運ぶ人が多いですが、ナイフとフォークを利用する場合には、左手のフォークで食べ物を口に運びます。
フレンチでは「フィッシュソーススプーン」と呼ばれるスプーンを用いて魚料理などを食べることがあります。これは右手でナイフのように料理をほぐし、そのままスプーンでソースなどと一緒にすくって口に運ぶことができます。
細かなマナーを知っているに越したことはありませんが、急な会食などでは周囲を注意深く見てからそれに倣い、マナーを逸脱しないように気をつけましょう。