会食の場所や状況によって変わる対応をマスターしよう


どこに会食に行くのか、また、その会食は自らセッティングしたのか、あるいは招待されたのか。会食時におけるベストな対応は、場所や状況によって変わってきます。相手に非礼がないように、また、商談などにも影響がないように振る舞わなければいけません。そのためのマナーや対応をマスターしておきましょう。

座る位置の決定が難しい時はどうする?

日本のお店は上座や下座がある程度明確になっているのですが、レストランなどではその判断が難しいケースもあります。

お店それぞれで上座と下座が微妙に異なることもあるので、そのお店の人や、接待や会食をセッティングした人の指示に従うようにしましょう。

自ら接待や会食をセッティングする場合には、お店に事前に足を運び、店員さんと相談の上、上座と下座を決定しておいてください。

常識では下座、しかしそのお店の中では上座となるのであれば、先方を案内するときに、「店内全体が見渡せますので、こちらの席に」などと一声かけると誤解されずに済むでしょう。

大皿料理などは取り分ける姿勢を見せること

その場にいる人それぞれに料理が出てくるのではなく、大皿やお鍋などで出てくる場合には、自ら取り分ける姿勢を見せること。もちろん、その会食をセッティングしている立場なら積極的に取り分けなければいけません。招待された側であっても、素振りは見せましょう。相手が「私の方でやりますので」などと言ってくれたら、それに素直に従い、取り分けてもらうのをおとなしく待つようにしてください。

料理を取り分ける時には、「こちらのお料理、お召し上がりになりますか」などと声をかけると、好き嫌いなどもわかるので、よりスマートでしょう。

お皿が見当たらない時のパンの置き場所とは

パンはお皿の上に置くものですが、幾つかのパンがまとめて出され、しかしそれを置くためのお皿がないこともあるかもしれません。

そうであれば、テーブルの上に置いても大丈夫。
ただし、テーブルクロスなどが敷かれていないお店では、他の料理が載っているお皿の隅に載せておいた方がいいでしょう。

お寿司屋さんに招待された時の振る舞いについて

会食や接待が洋風のレストランとは限りません。
もしお寿司屋さんに招待された場合は、招待した側の意向に沿うのがベスト。

相手はすでに下見をしており、そのお店の美味しいものや食べ方を知っているかもしれません。それを尋ねてみるといいでしょう。

あるいは、お寿司屋さん自体もプロなので、そこは「おまかせでお願いします」と言ってしまっても問題はありません。

苦手な食べ物が並べられていた時はどうする?

人間ですから、好き嫌いがあるのはしょうがありません。アレルギーなどで食べられないものもあるでしょう。お店に入った段階で、そのお店の特徴から苦手なものが使われていそうだったら、あらかじめ言っておくようにしてください。

出された料理にそれが入っている場合には、これも正直に伝え、理解してもらうように努力しましょう。なぜ苦手なのかという話が盛り上がるケースも少なくありません。申し訳ないという思いは伝えるべきですが、それをきっかけにして話題を一つ作り上げることにもトライしてみてください。

自分が招待する側の場合には、先方の苦手な食べ物などをチェックしておく心遣いも忘れずに。

どうしても途中退席しなければならない時は

仕事の都合などでどうしても会食を抜けなければならない時は、事前にその旨を伝えておきましょう。同じ会社の人たちにはもちろんですが、先方にも事前に伝えておくと、退席する時に変な空気にならずに済みます。

時間ギリギリまでいた方がいいですが、もし話題が一区切りしたと思ったら、そのタイミングで退席するのもあり。

席を外す時には丁寧な挨拶を心がけ、改めて退席する理由なども伝えるようにしましょう。