入籍はとても幸せなことですが、会社に報告しなければなりませんよね。そのとき、どんなマナーがあるか、確認してから報告しましょう。
また、結婚式の挨拶や余興の頼み方についてもご紹介します。
入籍を上司や同僚に報告するタイミングとは
職場への結婚・入籍の報告のタイミングは、結婚・入籍の3~4か月前が良いとされています。
報告する内容としては、相手の簡単なプロフィール、今後どのように働いていくか、結婚式への招待の有無などです。
特に女性であれば、入籍・結婚後はどのように働いていくのかをしっかり伝えた方がいいでしょう。
また、職場の上司が結婚・入籍の報告で気にするのが結婚式の有無です。
上司という立場ならスピーチを求められる可能性もありますし、その場合はスピーチの内容を考える時間も必要になります。
職場の上司に結婚、入籍の報告をする時は、「ぜひ披露宴にもご列席頂きたいと思っておりますのでどうかよろしくお願いします」、「披露宴は親族だけで済ませる予定となっておりますので、皆様へは改めてご挨拶出来れば…」といった一言を添えると良いでしょう。
入籍・結婚報告のメール例文
基本的に、上司への入籍・結婚の報告は対面で行うのがマナーです。
しかし、上司が忙しくてなかなか会えない場合、他部署の上司やつながりの薄い部署の人などは、メールで報告する方が良い場合もありますよね。
メール文例を紹介するので、参考にしてください。
【上司への結婚報告メール(結婚式に招待する場合)】
お仕事中失礼致します。
私事で恐縮ですが、この度、ご縁があり結婚することとなりました。
相手の方は、○○に勤めている吉田さんという方です。
結婚式は○月○日に○○ホテルで挙げる予定ですので、
佐藤部長にもぜひご列席いただきたいと思っております。
あらためて招待状をお渡し致しますので、どうぞよろしくお願い致します。
プライベートでは多少忙しくなりますが、
家庭と仕事の両立を目指して努力していく所存です。
今後とも、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
谷川ゆかり
【社内への結婚報告メール(結婚式に招待しない場合)】
お仕事中失礼致します。
私事で恐縮ですが、この度、ご縁があり結婚することとなりました。
相手の方は、○○に勤めている吉田さんという方で、 結婚式はごく身内のみで行う予定です。
結婚に伴い、名字が変わりますのでお知らせ致します。
新しい名前は吉田ゆかりです。
業務用メールアドレスは○月○日より変更予定ですので、 手続きが終わりましたら、また改めて報告致します。
※旧姓のまま仕事を続ける場合
結婚後も旧姓のまま仕事を続けますので、メールドレス等の変更はございません。
ご面倒をおかけしますが、よろしくお願い致します。
プライベートでは多少忙しくなりますが、 家庭と仕事の両立を目指して努力していく所存です。
今後とも、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
谷川ゆかり
上司に結婚式の挨拶をお願いするときのマナー
結婚式の乾杯や挨拶は、招待するゲストの中でも格が高い方に依頼するのが一般的。なので、会社の上司に依頼することが多いと思います。
結婚式の挨拶を依頼する前にまずしておかなくてはいけないことは、以下の2つ。
・上司への結婚報告と、結婚式を挙げることの報告
・結婚式に主賓として出席していただくことの了承を得る
この2点を確認した後、直接上司のもとに出向いて正式に主賓として乾杯や挨拶をしていただくよう依頼します。
もし、直接会って依頼することがどうしても難しい場合は、電話やお手紙で連絡を取り、依頼します。
気をつけなくてはいけないのは、パソコンや携帯のメールで依頼すると失礼に当たる点です。できるだけ、直接上司に会って丁寧に依頼しましょう。
結婚式・披露宴での乾杯や挨拶を上司に依頼する場合、一緒に仕事をしている上司であれば、主賓として乾杯や挨拶をすることを了承してくれる率が高いと思います。
しかし、接することがほとんどない上司に依頼すると、なぜ自分に依頼するのかと疑問に思われる場合もあります。
そういう場合には、なぜ自分がその上司に乾杯や挨拶をしてもらいたいのかを礼儀正しく熱意をこめてお願いしましょう!
その際に、結婚する2人のプロフィール記入した書類を準備し、上司にそれを見ていただくといいかも
招待状を出す段階になったら、乾杯や挨拶をして頂くことに対する感謝の気持ちを伝えるためにも、直接招待状を手渡しに伺いましょう。
直接手渡しすることで丁寧な印象を与え、依頼者である2人の誠意が伝わります。
正式に結婚式・披露宴で乾杯や挨拶をしていただくことが決定したら、上司に式や披露宴の開始時間や、乾杯や挨拶の所要時間、タイミングなどを記したカードを作成し、直接渡して説明するか、電話やお手紙で伝えましょう。
あと忘れてはいけないのは、結婚式当日に主賓である上司の紹介で、会社名はもちろんのこと、役職名を正しく紹介してもらうことです。
普段は、社長や会長などと呼ばれていても、正式名称は代表取締役社長であったり、取締役会長であったりする場合があります。
上司に乾杯や挨拶をしてもらう事が決定したら、すぐに会社の総務の方に問い合わせて上司の正式な役職名を必ず確認して、式場のスタッフや司会者に伝えておきましょう。
職場の同僚に余興をお願いする時のマナー
職場の同僚に余興をお願いする場合、まず直接本人に打診をして了承を得るようにしましょう。
余興を受けてくれることになったら、招待状に余興を依頼する旨を書いた手紙を添えて渡すという流れがスマートです。
招待状の発送は結婚式の2カ月前までに投函するのがマナーなので、遅くてもその1~2週間前までには打診をしておきたいものです。
特に余興をお願いする場合、内容を考えて練習する時間も必要なので、早めの打診がベターです。
また、お願いしてみたものの万が一断られてしまった場合、別の人にお願いし直さなければならなくなる、ということもあります。できれば3カ月くらい前から打診をし始めると安心です。
出番と持ち時間、ほかにどんな人に依頼しているか、そして内容にリクエストがある場合は、それも伝えましょう。
また、余興の内容を決める際は、披露宴会場で必要な設備を準備できるか、どれくらいのスペースを使えるかなどの情報が必要なので、お願いする前に調べておきましょう。
まとめ
●会社、職場への結婚や入籍の報告のタイミングは、入籍・結婚の3~4か月前に行う。
●結婚式の挨拶を上司に依頼する場合、事前に結婚報告を済ませ、結婚式に主賓として出席していただく了承を得ておく。
●同僚に余興をお願いする場合は、本人の了承を得た上で、招待状に余興をお願いする手紙添える。