あいさつが生み出す円滑な人間関係

あいさつは誰のためにするのか意識をする

あいさつは社会人にとって欠かすことのできない潤滑油のようなツールです。

誰と誰の間の潤滑油ということでしょうか?それは自分と周りにいる全ての人です。あいさつをきちんと行なうことで、自分と周りの人との関係がスムーズになり、自分と会社のイメージアップにもつながります。

例えば爽やかなあいさつは、相手に清潔感や清々しさを与える事ができ、こうしたあいさつが信頼感を作り上げると言っても過言ではありません。また社外での快活なあいさつや爽やかな笑顔は、自分の所属している会社へのイメージを良くする事に貢献します。

会社やビジネスは人と人とが関係する事で成り立っているものです。

その関係が円滑かどうかは会社と個人の売上や実績とも直結することになりますので、「人間関係の潤滑油」となるあいさつはビジネス界では不可欠なものです。逆にあいさつがきちんとできていないのであれば、自分への評価を下げることになりますし、取引先との間に緊張感を生み出してしまうこともあり、取引に摩擦が生じます。

ですからあいさつはビジネスの基本である、この点を意識するようにしましょう。

あいさつは社内でも円満な関係を作る秘訣

社外においてあいさつが非常に重要である事は当たり前の事ですが、社内においてもあいさつは欠かすことができないものです。

では、どのような場面であいさつを意識できるでしょうか?代表的な状況をご紹介します。

「おはようございます」
これは出社した時に全ての社員に対して爽やかに行わなければいけません。新しい1日を元気で爽やかにスタートできるなら、1日の仕事の能率にも良い影響が出てきます。

「行ってまいります」
外出する時にはこのようにあいさつをするようにします。このあいさつによって自分が不在になることを社内全体に知らせるため、外出時には大きな声であいさつするようにしましょう。社内業務を円滑に進めるためには、どの社員が不在なのかを会社全体が把握する必要があるので、このあいさつはとても重要です。

「ただ今戻りました」
外出時のあいさつと同じように、自分が社内に戻ってきたということを全員に知らせるという意味合いがあるため、大きな声であいさつしなければなりません。

「かしこまりました」
上司であれ、同僚であれお願いをされたのであれば、しっかりと相手の顔を見てこのあいさつをするようにしましょう。この言い方で相手への敬意を表すことができます。

「お手数ですが宜しくお願い致します」
上司が相手である場合は当たり前のことですが、同僚に対してもこのような物の頼み方をすることで相手を尊重する態度を表すことができ、円滑な人間関係を築く基礎となります。

「お先に失礼致します」
退社する時に他の社員が残業しているのであれば、このあいさつを忘れてはいけません。友人間のような軽い「お先~」というようなフランクな言い方は会社ではふさわしくありません。

あいさつが難しい状況下ではどうするか

プレゼン中、会議中、来客時にもあいさつをしなければいけないという場面もあります。そのような時にはどのようにあいさつすることができるでしょうか?これは状況によってそれぞれが判断しなければなりませんが、基本的な対応としては「軽い会釈」で十分と言えます。大きな声であいさつをしてしまうなら現在進行している仕事に対して迷惑になってしまうので、このようなあいさつは本末転倒です。

相手の事を知らないという場合はどうすれば良いでしょうか?相手を知らなかったとしてもあいさつは絶対に忘れてはいけません。
相手が社員であれば「お疲れ様です」、お客様であれば「いらっしゃいませ」、社内へ出入りしている業者であれば「ご苦労様です」という簡単なあいさつで良いでしょう。

一度あいさつを忘れたとしてもすぐに大きな問題になることはないでしょう。しかしビジネスの世界ではあいさつは潤滑油であり、出来ていない場合にはいずれ関係に摩擦が生じてしまうものです。

ですからどんな状況下であってもあいさつをする、これが社会人としての基本です。