結婚や出産をすると、会社の社長や上司・同僚からお祝いをもらうことがあるかと思います。
しかし、お返しや内祝いのマナーについて意外と知らないという人も多いのではないでしょうか。せっかくお祝いをいただいたのに、お返しでマナー違反をしてしまったら失礼ですよね。
今回は、お返しのマナーについて紹介していきます。
福利厚生か個人的なお祝いかを確認しよう
結婚や出産を報告すると、会社によって福祉会や労働組合などからお祝い金が出ることがあります。それは会社の福利厚生の一環として支給されるものなので、とくにお祝いのお返しは必要ありません。
一方、会社の福利厚生ではなく、社長・社員(職場のスタッフ)が個人的にお祝いをしてくれた場合はお返しするのがマナーです。
一人当たりが出してくれた金額がそれほど多くはない場合「内祝いは返さなくてもいいかな」とも考えがちですが、お祝いとして頂いた以上はお返しをするのが一般的なマナーですから、きちんと感謝の気持ちを込めてお礼をしましょう。
社長からお祝いをもらったら内祝いはどうする?
社長からお祝いをもらったら、まずはお礼と感謝の気持ちを伝えましょう。内祝いは10日から1カ月以内に贈るようにします。
社長からお祝いをもらった場合、半返しが一般的です。
社長の好みがわからなければ、タオル類や高級菓子等の消耗品かカタログギフトをお勧めします。
職場の人たちの有志のお祝いへのお返しマナー
職場の人たちから有志でお祝いをもらったら、誰からもらったのかを必ず確認します(お祝いに有志のメンバーの名前が明記されていれば問題ありません)。代表者名しか明記されていない場合は、ほかのメンバーが誰かもれのないように確認しましょう。
お祝いをもらったら、まずは有志でお祝いをしてくれた人たち全員にしっかり感謝の気持ちを伝えましょう。そして、内祝いの手配をします。
内祝いに明確な決まりはありませんが、お祝いを頂いたら金額に関係なくお返しをするのがマナーです。
内祝いを贈って文句や不満を言われることはありませんから、どんな形でもお返しはしておいた方が間違いありません。
職場のみんなでお祝いを贈る場合、大体1人あたり1,000円~2,000円くらいが多いのではないでしょうか。
とすると一般的にお返しは半返しなので1,000円なら500円程度のお返し、2,000円なら1,000円程度のお返しということになります。
一人ひとりの負担が少額なので、どうしたらいいか悩むかもしれませんが、大切なのは気持ちです。また、今後も付き合いが続く職場なので、お互い気持ちよくお付き合いできるように心遣いを大切にしたいですね。
職場の人たちへの内祝いはお菓子がおすすめ
職場の人たち複数人から有志でお祝いをもらった場合、1人あたりの金額は少ないと考えられます。そのため、一人ひとりへの内祝いも必然的に低予算になることでしょう。
そのことを考慮すると、お祝いへの感謝の気持ちを伝えるには、さっと渡せて相手が消費にも困らないお菓子がベストです。
複数人で分けることができて、その場で食べられるお菓子は、職場の仲間に贈る結婚・出産の内祝いとして重宝されています。せっかくお菓子を内祝いとして贈るなら、職場の人たちに心から喜んでもらえるものを選びたいですよね。
贈る相手が甘いものが好きなのか、しょっぱいものが好きなのか、可能であれば事前に軽くリサーチしておきましょう。
【内祝いにおすすめのお菓子】
普段自分では購入しないような高級な焼き菓子は内祝いにぴったり。賞味期限が長いものが多いので、安心して贈れます。
職場の人が複数でお祝いをしてくれた場合、一人当たりのお返し額が500円以下になることもあるでしょう。その場合はお返しに焼き菓子1~2個を配るという方法もあります。
一人ずつお礼を伝えながら配ったり、机に置いたりすることを考えると、お菓子が個包装されているものが最適です。
洋菓子なら、年輪のような模様が樹齢を重ねた大木を思わせる「バウムクーヘン」がおすすめです。「末永い幸せ」の象徴とされ、結婚式の引き出物に選ぶ人も増えています。休憩中のほっとするひとときにお菓子をつまみながら、結婚式での思い出話に花が咲くきっかけにもなるかもしれません。
職場に幅広い世代が在籍しているなら、和菓子が喜ばれるでしょう。和の「伝統」を感じさせる上質な和菓子なら格調のあるお返しになります。和菓子の場合も個包装されたものを選ぶと配りやすくて便利です。
洋菓子・和菓子問わず、お菓子を職場の仲間に結婚内祝いとして贈る際のポイントは、みんなで分けて食べられるボリュームと、普段のお菓子とは違う「ちょっとした高級感」です。
ただし、会社で切り分けたりしてもらう必要があるお菓子は、手間や負担になるので避けた方がベター。
好きなタイミングで食べたり、持ち帰ったりしやすいように、個包装されていて日持ちがするもの、傷みにくいものを選ぶようにしましょう。
気の利いたお菓子を結婚内祝いのギフトに選んで、職場の仲間にも感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。
会社の人たちに直接内祝いを渡す場合は、お礼状をつける必要はありません。しかし、出産の内祝いで本人は会社に行かず、内祝いのギフトを会社宛てに送るという場合は、お礼状をつける方が好印象でしょう。
また、職場の共有のテーブルに内祝いのお菓子を置き、各自で取ってもらうという形式にする場合、お礼の言葉を一言添えて置いておくとよいでしょう。
まとめ
・福利厚生か有志のお祝いかを確認することが大切
・社長からお祝いをもらった場合は、半返しが一般的
・基本的にお祝いを頂いたら金額に関係なくお返しをするのがマナー
・お菓子は結婚・出産の内祝いギフトの定番
内祝いのマナーを確認し、失礼の無いようにしましょう。