kanrisha

知り合い経由で転職したら失敗した話

32歳の女性です。
2人目の子どもが出来て働き方を少し変えようと思い転職しました。

前職は看護師として正社員で働いていました。
勤続年数は6年です。

夜勤業務もありましたが、子どもが小さい事もあり、フルの日勤のみの勤務形態でした。
正社員で一番長く、主任の管理職でもありました。

責任ある立場になると出勤日にも影響がでる

休みの日に出勤する程ではありませんでしたが、他のスタッフの出勤状態を確認しながら自分の勤務決めないといけないと言う状態でした。

透析科という比較的給料の高い分野でしたが、院長先生がケチだった為他のクリニックに比べて5万円程ベースの安いクリニックでした。
週に5日間勤務、有休消化は100%のクリニックで人間関係も良好で申し分のない勤務地でした。

主人もいますが、主人は夜中に働く職種事もあり、2人の子どもを1人で見るには正社員では大変になるので、もう少し時間に余裕のある働き方にしようと考え転職しました。

看護師に関わらず、子どもと心穏やかに過ごす為、自分が好きな仕事を出来るなら分野や業種は特に決めていませんでした。
始めは仕事を辞めてアルバイト勤務しようと思っていました。

看護師の合間に飲食店や全く他の仕事も探そうと思っていました。
そんな時に私が離職したのを知った知り合いの訪問看護ステーションの社長が、一緒に働かないかと声を掛けてきました。

訪問看護ステーションを維持するのに、定数の看護師が社員として必要だったからです。
事業を拡大したい背景も知っていたし、仲良くお世話になっている人なので快諾しました。

子どもの健康状態を第一に優先しても良いという申し出でしたので、年収の事は気にせず社員になりました。
蓋を開けてみると年収はかなり下がりました。

以前は450~500万円程度ありましたが、今は360万円程度の年収です。
手取りにしてマックス6万円位下がりました。

知り合いだからこそ年収交渉は行わず

年収の交渉は面接時にはありませんでした。
決まってから登録用紙を渡され、基本給が16万円である事を知りました。(前職は18万円)

子どもの事をメインに見る事が出来、他にもしたい事はしてもいいと言われているので、それ以上の希望はありませんでした。
看護師と言う事もあり、ある程度の時給にはなるだろうと思っていたからです。

年収が下がったのは、土地柄もあると思います。
私が今まで働いていた所は、今働いている所よりも田舎にあります。
その為ベースの給料が安いのです。

訪問看護の経験も全くなく管理職にもついていない上、勤務時間も1時間短くなりました。その為、年収はダウンしたと思います。
今は時間内のタイムカードを押した後、自由に勤務しています。

仕事の無い時は看護師とは直接関係のない仕事をしています。
それでフルに給料がもらえているので満足しています。

しかし、実際にきちんと働く事になり手取り22~24万円程度だとその内嫌気しそうな気もしています。
住んでいる所から仕事場まではかなり遠くなりました。

通勤に1時間以上を要します。
以前は20分程度で着いていたのでかなりストレスですし、電車にも乗らなくてはならなくなりました。
時間帯によっては満員なので本当にそれがストレスです。

仕事の為に拘束されている時間が長くなり、給料が減った状態なので当初の離職の目的を果たせていない状態にもあります。

私の他にある程度の正社員が揃えば、雇用形態を変えてもらうか、又他の仕事場を探すつもりで今は働いています。
働き方を選ぶ時に給料は大きな物差しの一つになります。

ストレスなく知り合いの所に就職すると勤務地も給料も知らないまま雇用される場合もある事を痛感しました。
もっと働く場所、給料、内容を確認してから判断すべきだったとやや後悔している所もあります。気を付けて下さい。

転職したら天国!ホワイト企業に入社することができた

新卒で入社した会社が、日曜定休でサービス残業の会社でした。
職場環境は非常に良く、風通しが良くアットホームで心地よい環境ではあったのですが、休日が少ない分友人との遊ぶ時間が少なく、毎日残業なので飲み会もあまり参加できませんでした。

第二新卒をつかえるうちに使うこと

転職を意識し始めたのは、入社3年目に入ろうとする少し前です。
25歳、つまりは第二新卒として名乗れる最後の歳なので、スキルがなくても違う業界に挑戦しやすいタイミングだと思い始めました。
私は女性で事務職希望でしたが、事務職は枠自体が少なくスキルを求められることが多いので、

「第二新卒」と名乗れる間までに転職しようと決意しました。

転職活動では「完全週休二日」と「残業手当」を重視して企業探しをしました。
残業があるのは構わないのですが、自分の時間が少なくなるのにその分のお金が発生しないことに不満を感じていました。

「もしも残業代が出ていたら、どのくらい給料が違っていたのだろうか?」と試しに計算してみたら、計算しなきゃよかったと後悔したくらいです。

現在の転職先は、完全週休二日・残業手当有に加え、当初特に条件に入っていなかった有給消化もあります。

これぞホワイト企業!有給も気軽に使える環境

前職では有給は体調不良と退職前の時くらいにしか使用したことがなかったので、転職先に入社してからもあまり使っていなかったのですが、上司から「遠慮なく有給は使ってね」「休みたい時は好きな時に休んでいいからね」と言われ、これがホワイト企業というものなのかと少し感動しました。

今までの休みの時間に対する感覚が一気に覆され、「休日は1日しかないから効率よく過ごそう」と時間を気にしながら過ごしていましたが、
土日休みになり、定時で上がれる職場になったので、休日も平日も時間に追われる感覚がなくなり嬉しかったです。

私はブラック企業からホワイト企業へ転職をしましたが、転職をする際に気をつけたことは「マイナスな感情を表に出さない」です。
面接の際に必ず聞かれたのは、「どうして転職しようと思ったのですか」です。

私の本来の転職の理由は、「休日の少なさ、残業の多さによる自分の時間が確保できないこと」から来ていますが、
「今のうちに新しいことに挑戦をし、もっと活躍できるようになりたい」と向上心と挑戦心をアピールしました。

労働環境がいいから、定時に上がれるから、残業代が出るから、と時間とお金が欲しいということは表に出さないようにしました。

営業職であれば「お金を稼ぎたいから」と正直に話してもいいですが、事務職の場合は職場環境の調和と「社員のために行動する」ことが仕事なので、自分の欲は隠すように気を付けていました。

ホワイト企業へ憧れている方、ブラック企業に勤めながらの就職活動はスケジュール調整が大変なものもありますが、「転職活動の時間がないから」と諦めずに転職活動を地道に続けてください。

また、面接をする際は、疲れた表情にならないように明るくハキハキと受けることをお勧めします。
転職活動の理由や企業を選んだ理由は人によって様々なので、どんな理由を企業へ伝えるかは自由だと思いますが、

面接官への第一印象を大切にしながら転職活動を進めてください。
転職活動を進めていくにつれて選考落ちすることもあるかと思います。

仕事の疲れに選考落ちの連絡が来た時は気持ちが沈んでしまうかもしれませんが、ホワイト企業は探せばいくらでもあります。

また、ホワイト企業は大手企業だけでなく中小企業にもあるので、会社の規模にとらわれずに満遍なくじっくり探してみてください。
なかなか決まらなかったら一旦転職活動を休止して、また頑張れそうになったら開始するなど自分のメンタルコントロールも重要になります。

早く今の環境から脱出したいという気持ちで焦ってしまうかもしれませんが、焦らずに転職活動をしてください。