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長時間労働でまともに帰れたのは入社して2週間だけ

現在、転職をしたいと悩んでいる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、転職って簡単にできるようで、できないものなんですよね。

職に就きながら転職活動をしている方は特に休みの日を選んで面接に行ったりなどしなければならないため、体力的にだけではなく精神的にもツラい思いをすることだってあります。
転職をしようかどうかと悩んでいる方のために、今回は少しでも力になれるように私の経験談を紹介させていただきます。

現在27歳。
当時22歳だった私は入社して1年ほど続けた会社を退社しようと決めました。
そのキッカケは、今まさに問題となっている「超過労働」

女であれども男性並みに体力に自信を持っていた私ですが、さすがにその時ばかりは本当に苦しかったです。

幸せな日々はもろくも崩れ去った

最初の頃は、定時になれば「帰っていいよ」と声をかけてくださる上司でした。
「好きなこともできて、定時に帰れる。なんて良い会社に入社したのだろう。」とまさに夢のような毎日だと考えていました。
しかし、そんな日々が送れるのは最初の2週間だけ。

2週間を過ぎた頃から、上司の態度は激変!。
ありえない量の仕事を押し付けてきた上に、「週にこなせなかった仕事は土日祝日を返上してやってください」というような圧力をかけてきました。

それからは、終電で帰るのが日課。家に帰っても4時~5時まで仕事をして、土日は友達との予定なんて一切入れられませんでした。

また、土日祝日の業務メッセージも普通の状況で、「どうしてこれがなっていないのか説明をしてください」というようなネガティブな内容のものばかり。

そんな生活をしていれば、体調を崩すのも当たり前。
しかし、体調を悪くして休んだ日でさえも上司から遠慮なく仕事のメッセージが届きます。

さらに驚くことに、その間の残業代は一度ももらったことはありません。
もちろんボーナスもありません。(求人には賞与アリと記載されていました。)

まさにブラック中のブラック!

当時の残業代を計算すると、1ヶ月100時間以上にはなります。
その間タイムカード制にすることも相談したのですが、「うちではそういう制度はない」の一言でした。

そんな日々が半年も続き、慣れてきた頃には、上司は自分の仕事を全て社員に押し付けるような行動をとっていました。
上司の仕事をプラスやっているのに「どうしてそれができないのか」と言われ、反論をしても口では「仕事量を調整する」と言いながら、なにも変わらないままです。

徐々に仕事の効率はつかめてきてはいましたが、入社して10ヶ月を超えてきたころ、私は鬱状態に・・・。

せっかく仕事の効率もつかめたのにと悔しい思い出いっぱいなのと、にく気持ちでいっぱいになりました。
そして精神状態をたもつために、毎日毎日暴言を吐くようになると、次第にそんな自分にも嫌気がさしてくるんですよね。

その後、家族や友人、恋人に溜め込んでいた悩みを発散。
状況を理解してくれそうな別会社の先輩や知り合いの方にも相談し、退職を決めました。

これまではその生活が普通だと思っていたので「続けなよ」「頑張りなさい」といった言葉が返ってくるのかと思いきや、周りから見たら「ありえない状況」「早くやめなさい」「過労死するよ」といったような言葉が返ってきたことも、退職を決めるキッカケになったのかもしれません。

しかし、退職をするには転職も同時にしなければなりません。
会社に行きながら、行き帰りや休憩時間に転職サイトを見たり、気になっている会社の採用枠を見て個別で連絡をすることもありました。

面接の際には、残業代やお給料面でのこともしっかりと相談をできるようになったのも、失敗があったからだと思います。

現在は、自分の好きなことを思いっきりできる職に就くこともでき、収入面でも満足した会社に入社させていただいています。

転職のことで悩んでいる方も多いと思いますが、周りの方になにかを相談した時に「会社がおかしい」と言われたことがあれば、それはおかしいんです。

たくさんの会社があります。
人間同様、合う合わないがあるのが当たり前です。

精神力、体力、ともにすごくツラい時期になるとは思いますが、自分を壊すよりも、自分が楽しく自分らしく過ごせる場所で働くのがいいのかもしれませんね。

人間関係のもつれで安定を捨て転職

私は以前、接客業に従事していましたが、20代後半から長らく派遣社員として数社を転々とする日々を送っています40歳(男)です。
数か月で退職する派遣会社もある中、仕事も安定していて比較的居心地も良く働くことができるところもありました。

今回はその居心地よく働けたはずの派遣会社を辞めることになった経緯をお話いたします。

出戻りを何度も繰り返しましたが、その会社には足掛け9年ほど勤めることになりました。
給料も地元の派遣社員としてはトップクラス。

またそれなりに大きな企業であるため仕事を完全に失う心配も他の派遣会社に比べあまりなく、安定して働くことが出来ました。

ではなぜその会社を辞めることを決断するに至ったのか・・・。
ありがちですがズバリ「人間関係」です。

私の個人的な見解ですが派遣というのは実に様々な人が集まってきます。
自分の人生経験に照らすと信じられない発言や行動をする人が次から次へと入ってきます。

長期勤務する人が限定的というのもあるでしょうし(次の職を見つけるまでの繋ぎやステップUPに利用する人が多い)、仕事に情熱を持って入ってくる人が圧倒的に少ない(仕事が無いからなんとなく入ってくる)というのが原因ではないかと思います。

あくまで私個人の見解ですが。

接客業から転職した当初はかなりショックを受けたものですが、派遣社員として働くうちに「人は人、自分は自分」と割り切ろうと努力するようになりました。
しかし、それも限界がありました。

休憩を定められた時間の2倍3倍と取りながら平然としている人。
セクハラ行為をして現場に迷惑を掛けたにも関わらず一言も謝らない人。

などなど挙げればきりがありません。

このままでは事業先から派遣会社ごと撤退を迫られるのではないかという危機感を感じ、私はまずそういった人達に個人的に改善してもらうようにお願いしてみました。

ですが状況は変わらず、次にお願いから注意に変えもう一度お話しましたがやはり変わることはありませんでした。

こうなると残念ながら上司への報告ということになります。
派遣社員の上司にあたるのは管理者です。
この人に報告してみました。

そうしたら親身になって話を聞いていただき、「自分はあくまで中立の立場でいなければいけないので向こうの話もしっかりと聞いたうえで必要なら自分から本人に注意しておく」とのこと。私はそこでほっとしたのを覚えています。

しかしそれから数日後、私が指摘した相手から「お前管理者に何を言ったんだ!」と文句を言われました。
普通こういった場合、意見を出した人の名前は出さないものですが管理者が私の名前を出してしまったのでしょうか。
単にかまをかけてきたのでしょうか。

今となっては分かりませんが強い憤りを感じました。

恐らく私は人より正義感が強い方なのでしょう。
それでもめげずに、管理者がダメなら現場の上司、つまり事業先企業の現場の上司に報告をしました。

すると驚きです。
全く相手にしてくれません。

自分が管轄している現場の出来事なのに「困ったねー」と他人事のようにニヤニヤ笑うだけで何のアクションも起こしません。

その後私は順を経て結局現場のトップクラスの人にまで話を挙げましたが解決することはありませんでした。

この頃で8年と半年ほどこの会社に在籍していたと思います。
さすがに精神が消耗しきっていて退職を考え始めていました。

その後私はトータルで9年ほど勤めたこの派遣会社を去ることに決めました。
仕事の安定性、給与面のことを考えると間違った選択をしたと思います。
しかしながら平常心を保てない毎日を送るのは限界でした。

そこで以前お世話になっていた別の派遣会社に問い合わせたところ、ちょうど私に都合の良い条件の仕事があったため、またこの会社で働くことになり現在に至ります。

ここまでお読みいただきましてありがとうございます。
私の体験談、似たような経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さも私が被害者のような記事になってしましましたが、本当にお伝えしたいのはこの経験を経て40歳にして私が学んだことです。

それは「いついかなる場合も結局自分自身」ということです。

どんなに自分の常識や正義からかけ離れたことをしている人がいたとしても、その人にもその人の正義があるということ。
そこに自分の正義をぶつけたらやはり争いになってしまします。
相手が会社でも同じこと。

もし今転職をお考えでしたら少し考えてみていただけないでしょうか。
自分はどういう人間か、会社はどういう会社かをまずしっかり把握してください。
そして自分はその会社に順応することが今後できるのか。

この時点で少しでも順応する可能性があるのなら転職は踏みとどまった方が良いかもしれません。
転職とはキャリアを活かせる場合を除いて、また「一年生」になるということですから。

逆に絶対に順応できない。もしくはそんな自信は無いと思う方は「その会社にしがみ付く必要はないですよ」と私は言いたいです。
なぜって全国には約400万社の企業があるのですから。

そんなことを言う私は現在派遣社員をしながらフリーランスでライターを目指しています。
経済的にはどん底にいる私ですが自分の信じたことに対してはどんな苦労も前向きに受け入れられます。
「いついかなる場合も結局自分自身」この言葉を忘れずに私は頑張っていくつもりです。

この記事があなたの一助になったら幸せです。