kanrisha

社長の気分で休日や賞与が決まる会社って

私が再就職をし、更に転職となってしまった時の話です。
私は女性で、結婚子育てで退職した後、夫の収入で生活しておりました。
が、夫の収入も下がっており、その上両親が要介護となり、介護費用も嵩んでいたこともあり、子どもの手が離れたタイミングで、再就職を決意しました。

旦那の収入が下がり続け、再就職をすることに・・・

が、当時の年齢は、39歳ということもあり、心配や不安も沢山ありました。
色々な求人情報を入手していましたが、入社先となる会社は、ネットのe転職で見つけたのました。

広告内容もきちんとしており、小さいけど信用できると感じられる内容でした。
また、帝国データバンクの情報も入手し、業績も確認した上での就職だったはずでした。
ところが、その後2カ月で退職することとなります。

まず、「完全週休2日制」となっていたのが、完全週休1日制で、社長の気分で週休2日になります。
その裏付けとして、就業規則が作成されていない事、タイムカードが存在しないことが大きく関係していると思いました。

また、交通費の支給もなく、タイムカードがない為、残業代などもあるはずもなく、長時間労働が当たり前である事が、入社してから判明しました。

まるでルーレットのように変わっていく

こんな状態なので、ボーナス査定もきちんと算出された金額ではなく、社長の気分で決まります。
その他に、人間関係も最悪な状態でした。

女性が少ない職場にも関わらず、女性間のいじめもあり、上司も自分のやりたくない仕事だけ他の人に振って、自分は喫茶店にお茶をしに外出してしまう。

もちろん、上司のお茶をしに行くの仕事ではなくサボりで決まった時間に毎日です。
上司だけでなく、別の課の人たちもお昼休憩で2時間くらい平気で戻ってこないことも当たり前でした。
それもそのはず、就業規則がないのですから、なにやってても良い会社なのでしょう。

しかし、社長も就業規則は作成しなければらないことは理解していたようなので、思い切って私が就業規則の原案を作成してみました。
法務省や厚労省のホームページや書籍から就業規則作成案をなんとか1ヵ月半で作成しました。

あとは、金額や細かい規定を調整すればよい程度までに落とし込んだので、就業規則から関連規則(育児・介護休暇や賃金規則など)を含めて6冊の冊子になりました。

会社として成り立っているのが謎

社長にこれらの案を提案に行ったところ、社長が就業規則を作りたかった理由は、気に入らない社員を首にしたいがためであることを知り、その瞬間、退職を決意しました。

再就職ではありますが、私の収入がないと生活も非常に苦しい状態でしたので、何としてでも収入を途絶えるわけにはいかない状態でした。
なので、まずは派遣会社への登録をすることにしました。

運が良ければ、紹介予定派遣といって、半年ほどの派遣契約の後に直接雇用のチャンスがあるという話を聞いており、また、派遣会社の面談予約もネット上で行えるので、休暇で行けるようにしました。

登録も便利な派遣社員での仕事も正社員の仕事と並行して探すことにしました。
2か月で退職した会社は、建設業界だったのですが、同じ建設業界で働きたかったので、業界を絞り込んで探しました。

その後、派遣の求人で興味のある仕事があったので、3社~4社ほどエントリーをしてみたところ、経験者採用の為、お断り(派遣会社社内での選考に落ちた)のメールばかりでした。

退職前の1週間前くらいに、焦ってはいましたが、興味のあった財団法人(建築系)の求人に、藁をもすがる思いでエントリーしたところ、エントリー翌日に派遣会社より連絡がありました。

先方に紹介するので、担当営業からいって連絡するとの話になり、退職日より3日前くらいに面談の機会を頂きました。

この財団法人のお仕事は、紹介予定派遣ということもあり、履歴書の提出が必要でしたが、業界の経験は未経験OKで多少の事務経験があれば大丈夫との事でしたが、2か月ではあるけれども、業界用語に免疫があること、やる気と前向きさをアピールし、なんとか翌日に契約するとの連絡がきました。

半年間の紹介予定派遣を経て、ようやく契約社員としてですがボーナスもでる、直接雇用となることができました。

女性の営業職として入社。求人票の内容はウソばっかり!

25歳の女性です。
入社した会社は新卒で入社したため、学校に届いた求人票をチェックして学生相手の企業説明会に参加しエントリーシートを書き、面接と筆記試験の末に内定をいただき入社しました。

求人内容と面接時だけいいことばっかり言う企業

面接のときには「期待しているからね」、「君みたいな子が欲しかった」なんて褒められることが多くて驚いてしまいました。

きっちりとした面接ではなく、どちらかと言えばアットホームな優しい雰囲気で面接が進んでいったので「もしかしたらとても良い会社なのかもしれない」と感じる程でした。

ですが、入社してみるとそんな優しい雰囲気は一切ありませんでした。
営業職なので成績も個人戦となり、新人だったとしても売れれば嫌味を言われることが多かったです。

「対して知識もないくせに」、「どうせ親戚か何かだろう」、「あんな営業から買うなんて信じられない」なんて酷いことを言われたことも多かったです。

入社してすぐは何故そんなことを言われないといけないのかと泣いてばかりでした。
何せまだまだ営業職は男性がほとんどでしたので、女性の営業は下に見られてばかりだったのです。

成績が良くなればセクハラと理不尽すぎる・・・

なので少しでも成績が良いと「色目を使っているのではないか」とセクハラ発言をされることも多かったです。
最も酷いなと感じたのはバストサイズを聞かれたことでした。

何でそんなことを聞くのかと質問したところ「男性営業の中でお前のバストサイズは賭けているから、正解が分からないから早く答えろ」と悪気もなく言われたのです。

何度断ってもしつこく聞いてきましたし、挙句の果てには怒っているような口調でまくしたててくるので嘘のバストサイズを伝えました。

すると嬉しそうに事務所に戻っていき「〇カップは誰が賭けていたか」という声が聞こえてきました。
悔しくて隠れて泣いてしまったことを覚えていますね。

面接の時に優しかったのは私だけでなく、とにかく人材が欲しかったからなのではないかと思いました。

確かに年齢が近い先輩はほとんどいませんし、もしかすると離職率がとても高い会社なのではないかと思いました。
求人を見ると「離職率が低く、社員同士が仲が良い」とアピールされていたので、入社してから見ると「嘘ばっかりだな」と感じてしまいました。
その他にも、「残業時間は月4時間程」と記載をされていたのですが、実際はそんなに少なくありません。

正しくは「残業時間として認めるのは月4時間」です。
週に1回1時間程度の会議がありますから、その会議の時間だけしか残業時間には換算されないのです。

その他にも早出をして掃除をしていたり、毎日外回りをして3時間残業をしていた頑張りもただの「サービス残業」です。
合計すると月80時間程度働いていたのではないでしょうか。

それが4時間しか認められませんので、立派なブラック企業だと思います。
毎日続くセクハラとパワハラ、いじめや労働に疲れてしまった私は「もうこんな会社にいたくない」と思い退職希望を伝えました。

支店長に言ったところで何もしてくれないのは分かっていたので、人事担当の方に直接伝えましたね。
その時に今まであった酷いことは全て伝えました。

会社としてもその事実を隠したいらしく、残っていた有給をそのまま消化する形ですぐに退職をすることができました。
今ではハローワークを利用して全く業種の違う事務職で働いています。

いじめもなければセクハラもパワハラもないので「もっと早く転職すれば良かった」なんて思ってしまいます。

求人を探す時には「良いことばかりを書いている会社は信用しない」ことが大切だと思いました。

良い会社なのであれば離職率も低いですから、そんなに頑張ってアピールしてまで求人を集める必要はありません。

求人を探す時には、実際に会社を見ることができる会社見学可能な会社の求人を探すのが良いかなと思います。