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仕事での挨拶のマナー!お辞儀・敬礼の方法もチェック

挨拶は、マナーの基本です。自分から積極的に行う事を心がけてください。そういった一人ひとりの心がけが職場の雰囲気づくりに役立ちます。

ビジネスシーンでは、社内外と問わず、不特定多数の方と接することになります。挨拶は、コミュニケーションをとる上で大切な行為です。特に、お客様を迎えるにあたって非常に大切な行為です。お客様に対し、積極的に挨拶できるようになる為にも、まずは社内での挨拶を習慣づけてみてください。

挨拶は、ただ、言葉を発すれば良いだけではありません。相手に気持ちを伝える為にも、眼を見て笑顔で挨拶する事が基本です。

相手による挨拶のマナー

・社内の上司、先輩
目上の方に挨拶をする場合は、挨拶の言葉と同時におじぎをしてください。必ず立ち止まり、通り過ぎるまでおじぎを続けてください。

・仕事上のお客様
「お世話になっております」と声をかけた後に、おじぎをしてください。

・宅配便、ビルの警備員などの業者の方
オフィスでは、宅配便の業者の方や、オフィスが入居しているビルの警備員の方に接する機会があります。「おはようございます」「お疲れ様です」の挨拶をする事で、企業としてのイメージが上がる事に繋がります。

状況による挨拶のマナー

・外出時
「○○に行ってまいります」謙譲語の「参ります」を使用します。自分の居場所を明確にする為にも挨拶してからお出かけください。

・外出する方に
「行ってらっしゃいませ」外出される方は、挨拶の声をかけてもらう事で気分良く出かける事ができますので、気持ちのよい挨拶で送り出しましょう。

・帰社時
「ただ今戻りました」と一声かけてから席につく事を心がけてください。声が聞こえる事で、帰社したという認識が得られます。

・帰社した方に
「おかえりなさいませ」外出先から帰社した際に、声をかけてもらう事を嫌がる方はいない筈です。

・退社時
「お先に失礼いたします」残業している方に配慮したつもりで黙って退社するの事は、お奨めできません。社内に残っている方には、一声掛けて退社してください。

・退社する方に
「お疲れ様でした」が、基本的な挨拶ですが、その日仕事でお世話になった方には「今日はありがとうございました」と添えると印象がよくなります。

シチュエーションによる挨拶のマナー

・廊下
目上の方には、立ち止まり相手が通り過ぎるまでおじぎをしてください。親しい同僚の場合は、歩きながら挨拶しても大丈夫です。

・エレベーター
空いている場合は、声をかけてください。混み合っている場合は、会釈だけでも大丈夫です。

・オフィス内
手を止めて相手と目線を合わせて挨拶の言葉を伝えてください。

・出勤(退社)途中
ラッシュの電車などの中では目線を合わせて会釈をしてください。声をかける場合は、出勤時は「おはようございます」退社時は「お疲れ様です」になります。

お辞儀について

お辞儀は、角度によって使いわけます。ビジネスシーンでのお辞儀は、通常、30度くらい頭を下げます。お礼や謝罪を表すお辞儀は、それ以上に頭を下げます。

お辞儀をしたつもりでも、あごが前に突き出しただけあったりすると、格好悪い上に失礼な印象を与えてしまう事になりかねません。また、必要以上に頭を下げ続けるのも逆に失礼になります。気持ちの良い印象を持ってもらう為には、指先まで伸ばした腕を身体の脇に沿わせ、かかとを揃え、背筋を伸ばした状態で頭を下げます。


①会釈

上体を曲げる角度は15度程度です。目線は自然に先を見つめた状態を保ってください。頭を下げた後は、一呼吸おいた後に頭をあげると自然にみえます。

②敬礼
上体を曲げる角度は30度程度です。姿勢を整えた状態から状態を曲げると猫背で不恰好になりません。

③最敬礼
上体を曲げる角度は45度程度です。目線は自分のつま先を見てください。両手を重ねて体の前に置くと、より丁寧な印象を与える事ができます。

お辞儀の際の視線

お辞儀をする際は、上体の角度だけでなく、視線が大切になります。お辞儀をする前は、相手を真っ直ぐ見つめますが、頭を下げている間は、目線を外します。姿勢と手の置き場所に気を配る事で更に印象をよくする事ができます。手は、体の脇に真っ直ぐ添えるか、前で軽く両手を重ねてください。姿勢は、背筋が曲がっていない事にお気をつけください。

①相手を真っ直ぐみて、あいさつの言葉を伝えた後に頭をさげてください。

②頭と答辞に視線を下げてください。

③頭をあげた際は、相手を真っ直ぐみてください。

お辞儀の使い分け方

・会釈
直属の上司、先輩などに使います。一日に社内で何度も接する方や、自分には直接関係のない来客の方に対して使用してください。

・敬礼
出社(退社)時、他部署を訪れる際、初めてお会いする方との挨拶時などに使用してください。

・最敬礼
謝罪の気持ちを表す時、無理なお願いをする時、重要なお客様の送迎をする時などに使用してください。

座礼の仕方

和室では、座ったままお辞儀をする座例を使用します。座例のマナーについて簡単にご紹介します。

・会釈
背筋を伸ばし姿勢良く正座をし、手は膝に置いた状態から上体を傾けてください。指先が、畳に着いたところで止め、一呼吸ののちに頭をあげてください。

・敬礼
会釈と同様に正座し、角度が30度くらいの状態まで頭をさげてください。

・最敬礼
上体を曲げる角度は45度程度です。手は、畳につけ、下げた頭の真下に来る程度まで前に出してください。

社会人なら押さえておきたい自己紹介のビジネスマナー

ビジネスシーンにおいて、自己紹介は、自分を印象付けるためのとても大切な場です。ここでは、まず、入社後に行なう自己紹介についてご紹介します。名前と顔を知って貰うだけでなく、能力や人柄を知って貰うためにも印象的な自己紹介を心がけてください。

自己紹介のポイント

社会に出てからの自己紹介は、自分のことを知ってもらうための挨拶のような位置づけです。就職活動や転職活動の面接での自己紹介とは違い、自己PRをする必要はありません。

自己紹介と言われると緊張してしまうかもしれませんが、ポイントさえ押さえておけば大丈夫です。

 

・明るい表情で背筋を伸ばして

自己紹介をする時は、背筋を伸ばし、明るい表情で話します。顔は下に向けず、自己紹介をする人たちを見るようにします。

 

・聞く人に分かりやすい口調でハキハキと話す

話し方は「聞く人に分かりやすい口調でハキハキと」が基本。略語などは使わず、誰でも分かる言葉遣いを心掛けましょう。早口になると聞き取りづらいので、話すスピードも気をつけて。

 

・手は体の前で自然に組む

手は体の前で自然に組んでおきましょう。人は緊張すると無意識で髪の毛や顔を触ったりすることがあります。そういった行動は落ち着きのない人に見られることもあるので要注意です。

 

・言葉を発しながらお辞儀をしない

最後に「よろしくお願いします」と結ぶ場合、言葉を発しながらお辞儀をすると、声が通りにくくなるのでやめましょう。お辞儀は挨拶を終えてからにします。

 

自己紹介の具体的な方法

自己紹介の具体的な方法を紹介します。話す内容は、次の流れがベーシックです。

1、挨拶

2、名前

3、自己紹介のコメント

4、締めの挨拶

5、お辞儀

一番悩むのが「自己紹介のコメント」部分だと思います。ビジネスシーンでは顔と名前を覚えてもらうことが重要なので、覚えやすい工夫をするのがおすすめです。

名前を覚えてもらうことに重きを置くなら、名前に関する自己紹介のコメントを入れても良いでしょう。

自分の名前の由来を説明する、同じ名前の有名人を引き合いに出す、名前に使われている字の説明をするといったコメントを考えてみましょう。

大勢を前にしての自己紹介

朝礼の際などに自己紹介の時間を割いて貰った場合は、氏名だけでなく、出身地、趣味、学生時代の専攻、入社した上での抱負などを簡潔にまとめてください。一点で構いませんので自分を印象付ける事を取り入れると、名前を覚えて貰いやすいです。

一人に対しての自己紹介

上司や先輩、一人ひとりに自己紹介する時は、氏名を簡潔に告げてください。相手から自分の事を訊ねられた場合は、簡潔に答えてください。相手も氏名を告げてくださいますので、その場で名前と顔を覚える事を心がけてください。

好印象を与える自己紹介

相手に視線を合わせる

相手に視線を合わせにこやかに名乗る事をお奨めします。大勢の前で自己紹介する場合は、一点だけを見つめるのではなく、全体に視線を配る配慮が必要です。

 

簡潔な言葉を使う

自分を印象付ける為に、長々と話すのは逆効果な場合があります。短くても、印象に残る簡潔な言葉を用いる事が、自己紹介には効果的です。




落ち着いてハキハキと話す

自己紹介を始める前に、まず、深呼吸をし、姿勢を整えた後で、落ち着いてはきはきと話す事をお奨めします。

【自己紹介の例】

●基本
「初めまして、営業一課に配属されました佐藤芳樹と申します。私は、中高とサッカー部に所属しておりました。現在も趣味でフットサルのチームに所属しています。サッカーを通して得た体力とガッツを活かし、粘り強い営業マンを目指しています。どうぞよろしくお願いいたします」
●出身地
「初めまして、佐藤芳樹と申します。私は、宮崎県が出身地です。南国、宮崎で培われた前向きな明るさを仕事に活かしたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします」
●特技
「初めまして、佐藤芳樹と申します。私は、13歳から3年間、父親の仕事の都合でイギリスで暮らしていました。その間に培われた語学力を仕事でも活かしたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします」
●体験
「初めまして、佐藤芳樹と申します。私は、高校の卒業旅行の際にお世話になったツアーコンダクターの方の働きぶりに憧れて、こちらの会社を志望しました。お客様の心に残る旅が提供できる様、一日も早く一人前のツアーコンダクターになる事を目指しています。ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします」