kanrisha

夢のデザイナー、修行のつもりで入社したけれど・・・。

転職経験のある25歳の女です。
以前勤めていた会社を約2年で辞め、転職活動をしました。

デザイナーを志し、大学卒業後に1年間デザイナーの養成教室に通ったため、入社当時は23歳でした。
狭き門と言われるデザイナーの世界でしたので、就職活動に苦戦していました。

狭き門のデザイナー、ようやく採用?

しかしその会社はすぐに働ける人を探していたことと、デザインもそれほど難しいものをやっていなかったため、採用が決まりました。
残業があるということ、残業代が出ないということも面接時に知らされましたが、最初の数年は少々大変でも、修行のつもりで頑張りたいという思いから、入社を決めました。

なので、待遇面はさほど不満はなかったのですが、今思い返せばこの時点でおかしな点がいくつかありました。

まず、社長面接時に社長から、「採用にしようと思ってるけど、給料など具体的なことを話したいから明日電話します」と言われたのに、次の日電話がなかったことです。

不安に思ってわたしの方から電話をかけたところ、別の人から「社長は忙しいからごめんね、でも採用と聞いていますよ」と言われました。

しかし、給与等のことは知らされませんでした。大卒で最低この金額、というのは聞いていたため、最低いくらもらえるのかは分かっていましたが。

人間関係は良好だが・・・退職の嵐?

そして入社当日になりました。
同じ部署で働く人たちは、みな良い人達で安心しました。

しかし、次の日になっても給与や細かい待遇の話がなかったため、こちらから聞くことにしました。
誰に聞いたら良いのかも分からなかったのですが、専務にあたる方が教えてくれました。

入社したばかりの頃はこんなものなのかな?と感じていましたが、こういったしっかり対応して欲しい部分が適当なのはやはりおかしいと思います。

入社して1ヶ月経ったころ、同じ部署の7人いるメンバーのうち、3人が会社を辞めることを知りました。
そして、同じ仕事量を4人で回さなければいけなくなることも分かりました。

その時はそれでも頑張ろうという気持ちでした。
ベテランの先輩がやっていた仕事を引き継ぎ、それ以外の仕事も加わりました。

初めは不慣れで、1つの仕事に時間がかかり、残業や休日出勤もしました。
1年ほど経つと仕事には慣れましたが、やはり仕事量が多く残業続きの日々でした。

そしてちょうどその頃、さらに1人が辞めることが分かりました。
しかし、会社は全く新しい人を雇う様子はありません。

他の部署も同じ状況で、次々と人が辞めていき、1人の負担が増えていくばかりでした。

私自身はこの頃は辞めたいという気持ちはまだ弱く、これからどうなってしまうのかという不安を感じていました。

本当に辞めたいと思い始めたのは、入社して2年が経った頃です。

仕事が大変なのは相変わらずでしたが、それよりも会社の人達に対する苛立ちが強くなってきたのです。

社員をとらないからいつまでたっても下っ端。

私が入社してから、後輩が入社することはなかったので、常に私が1番下っ端の人間でした。

もちろんある程度の雑用は、下っ端がやるべきだと私も考えてやってきました。

しかし、負担が多すぎたのです。人が減る前は雑用を一緒にする人もいたのですが、みんな辞めてしまいました。
電話に出ること、ゴミ出し、洗濯、お茶出し、届いた荷物をチェックすること。

1つ1つはそれほど大変でなくとも、全部1人でやるのはなかなか負担に感じました。
私の負担が増えていることに気づいていないのか、気づかないふりをしているのか、誰も手伝ってくれませんでした。

電話などは私が出れないでいると、しばらく鳴ってからやっと誰かが出ます。
ゴミも、放置していては誰も捨ててくれませんでした。

私が言い出せば改善してくれたのかもしれませんが、だんだんと、誰かが気づいてくれるまで1人でやってやる、意地になってしまってしまっていました。
そして、雑用をするたび私だって忙しいのに・・・。とイライラしていました。

今思うと、私も心に余裕がありませんでした。
そんな状況がつらく、もう我慢せずに辞めてしまおう、と考えました。

仕事を辞めたい旨を周囲に伝える時は、そう言った不満は理由として挙げず、他にやりたいことがあるからと伝えました。

個人個人に強い不満があったわけでもなく、円満に辞めたかったので、これで良かったと思っています。

他にやりたいことがあったのは事実で、いずれは転職したいと思ってはいたのですが、転職を決めた1番のきっかけは、先にあげたようなずさんな一面があることや、個人の負担が増えていくのに気がつかない(ふりをしている?)といったことに我慢の限界がきてしまったことだと思っています。

退社希望日の3ヶ月以上前に辞めることは伝えたものの、仕事が忙しすぎて有給消化も不可能でした。
しかし、何とか早退や遅刻できる日を少しつくり、転職活動に励みました。

苦戦したものの、経験者ということで少しは有利に立てたことと、ちょうど私の能力と仕事内容がマッチした会社に巡り会えたことで、なんとか退社前に次の職場を決めることができました。

今の職場は仕事内容もやりたいことに近づき、雰囲気も自分に合っているので満足しています。しかし、未経験では今の職場で採用されることはなかったと思います。

前の職場で経験したことは、今に活きています。

転職を考えている方は、今の職場できっと苦労されているのだと思います。
今の職場である程度能力をつけたのなら、それを武器に転職してしまうのもありだと思います。

より自分の希望にマッチする会社にめぐりあえるかもしれません。
また、仕事内容が自分の希望に合っているのも大切ですが、社員ひとりひとりに気を配ってくれたり、フォローがしっかりとしている会社を選ぶのも、仕事を続ける面でとても大切だと感じています。

人間関係がうまくいかずに転職活動をはじめてみた結果

私は32歳の男性で、現在、中堅病院の事務職をしております。
30歳の時に転職して丸2年勤めていますが、世間でいうブラック企業です。

前職はメーカーで営業をしておりましたが、人間関係がうまくいかず転職活動を開始しました。
転職サイトに登録してみたものの、勧められるのは経験している営業ばかりで、営業以外の職をしたかった私にはあまり役立ちませんでした。

ハローワークを利用したものの・・・・

そこでハローワークを利用し始めて、求人票を読み漁りました。
探し始めて一か月ほどで、中堅病院の事務職の求人票を見つけました。
月給も高く、新規事業の計画もあるとのことで興味が沸いて、応募しました。

面接では、事務局長、事務部長、課長の3人と対面しました。
非常に温かな雰囲気で面接というよりもお茶会のように感じました。

業務内容や月給に関しても、求人票と同様であることを確認しましたし、その説明も非常に丁寧でした。

求人票に書いてたことと違う!

翌日には採用が決まり、入職したのですが、早速求人票との違いに驚かされました。
面接時とは違う課長から社内の賃金システムを説明してくれたのですが、なぜか私の月給が6割ほどに減っていました。

理由を聞くと、私が医療業界での経験がないため高卒と同じ賃金からスタートする、試用期間が終わればグッと上がるとのことでした。
普通ならこの時点で求人票の違いを理由に入職を取り消すのでしょうが、課長の言葉を信じてしまい、特に不満を言わず納得してしまいました。

求人票との違いは業務内容にもありました。
事務職と書いていたのに、病院施設の清掃や、設備の修繕、果ては中庭の整備など力仕事をやらされました。

これは流石に不平を言ったのですが、「試用期間の間は病院のことを知らなくてはいけないから」という理由で押し切られてしまいました。

でも、これは序の口でした。

使用期間が終了後ブラックの片鱗が

試用期間が終わると、本格的にブラック企業の姿を現しました。

まず、月給は変わらず、高卒と同水準でした。文句を言っても、事務局長が認めればすぐに上がると胡麻化されてしまいます。
続いて、業務はちゃんと事務職になったものの、経理と人事、加えて施設管理の3つを担当することになりました。

業務量は半端なく多く、とても就業時間内に終わらせることができません。
残業が月に80時間はざらです。
また、面接時に優しかった事務局長の態度は豹変して、毎日鬼のように怒鳴り散らしています。

みんなの前で立たされて罵倒されるのはよくあることで、殴られることもあります。
しかも、殴られたらすぐに院内の医者に受診させられて、医者が何でもないとカルテを書き、殴った事実の揉み消しを行っています。

そんな職場になぜ二年間も務めているのか、さっさと辞めろと友人からも言われるのですが、辞められない理由があります。
実は母親が入院しているのです。

身内の入院には病院が半額負担するという福利厚生があるので利用しています。
母親の退院の目途はなかなかたたず、もし私が退職すればかなりの額の負担が増えてしまいます。

加えて、母親に何をされるかわかりません。

殴られたことを医者ぐるみで隠すような病院ですから、医師看護師総出で嫌がらせがあるかもしれません。

こうした事情があり、とにかく低賃金、重労働を続けています。
ちなみに、賃金はいまだ最初の時点のまま高卒水準です。

残業代はちゃんと出るので、それでカバーはしていますが、最近は残業の多さを
ネチネチと上司から文句を言われているので、不正な残業カットもあり得るかもしれません。

求人票や面接時での対応から考えて、かなり外面のいい病院です。
私のあとにも同じ罠にハマって後輩たちが続々と入っています。

求人票は真実を書いているとは限らないし、面接で社内の雰囲気がわかるなんてことはあまりないと思います。

ネット上の口コミを見たり、実際に働いてる従業員から話を聞く、遅い時間に訪れてみて明かりが付いてないか確認するなど、生の情報を得ることで外面だけのブラック企業を避けることができると思います。

最近友人から聞いたのは、転職エージェントを使うと、このような悲惨な状況にはなりづらいようです。