kanrisha

右も左もわからない新卒が新規営業職を選んだ結果・・・。

私は現在27歳の女性で、私が以前働いていたブラック企業はJASDAQ上場の某IT関連会社です。
大学卒業後、新卒で入社しました。

その会社は新卒向けの就活サイトを利用し、存在を知りました。
募集職種は営業かシステムエンジニアかのどちらかでした。

広告では、営業の場合は勤務時間は朝9時から夜6時までで内休憩60分、
システムエンジニアの場合は朝9時から夜の9時半、夜の9時半から朝の9時半でシフト制、休憩時間は1時間休憩が2回との記載がありました。

また、残業代別途支給、残業は月20時間程度と明記してありました。

面接のフローは他社とほぼ同じで、
会社説明会+筆記試験→一次面接(管理本部)→二次面接(希望する職種の部長)→最終面接(社長)の流れでした。

最近流行らない圧迫面接をされた

面接時は特に何の違和感も感じませんでしたが、二次面接と最終面接時は面接官の威圧感がありました。
例えば質問されたことに対して「私はこうだと思います」と発言をすると、
すべての回答に対して否定的な言葉だったり「あっそ」と言わんばかりの冷たい反応が返ってきました。

今考えるとこの時にこの会社の体質に気が付いていればよかったのですが、私が就職活動をしていた時期は第二次就活氷河期と呼ばれるほど内定を取るのが難しかったので、とにかく就職先を決めるのに必死で「自分が企業を選ぶ」のではなく「自分を選んでくれる企業を見つける」ことに専念しすぎていました。

最終面接を経て、この会社から内定をもらい、大学卒業後の4月からこの会社へ入社しました。
2か月の新人研修後、私は営業へ配属されました。

ここでまず1つ目の問題にぶち当たりました。
普通入社間もない新入社員には先輩が同行して営業方法やお客様との接し方を学ばせる機会が設けられるかと思います。

入社したものの、ほったらかしが当たり前

しかし、同社では3回ほど先輩に同行した後、あとは1人で訪問させられました。
ターゲットは新規顧客です。
しかも上場企業のみ。
四季報から会社を調べてテレアポしてアポの取れた企業へ訪問します。

ですが新人のしどろもどろした営業電話ではなかなかアポは取れません。
それでも1日3件訪問して来いと言われます。

やっとアポを取れても何もわからない新人が一人で訪問に行くのでお客様と話がかみ合わず、結局お客様の時間を無駄にしてしまい、なぜ先輩を連れてこないんだとか話もできないのに時間を取らせるなと怒鳴られました。
それを報告しても先輩や上司は一切助けてくれず、「経験値を増やせ」としか言いません。

さらに、私と一緒に配属された同期がいたのですが、彼女は私たちの上司と男女の関係になっていました。
インバウンドなどの売れる確度の高い案件はすべて彼女へ割り当てられました。

私はトラブル対応ばかり指示され、その対応ですら誰も助けてくれる人がおらず、
解決方法を見つけるために毎晩残業する日々でした。

しかし、別途支給と書いてあった残業代は実質支払われませんでした。
残業代は20時間まで見込み残業として基本給に含まれており、残業代は20時間以上しか出ないとのこと。

しかしそもそも残業申請を出させてもらえません。
「なぜ残業する必要があるのか」と尋ねられ、理由を説明しても「そんなこと残業せずにやれ」と言われて終わりです。

ですがテレアポして1日3件の訪問にいって、訪問時に持ち帰ったお客様からの宿題を調べたり、その他事務仕事を含めるととても定時内に業務を終えられません。
どんなに論理的に理由を説明しても一切残業申請を認めてもらえないのです。

仕事が終わらず休日であるはずの土日に出勤することもしばしばありました。
もちろん休日出勤手当はつきません。

そして週1である営業会議は就業前の8時から始まるため、早残業を強いられることもありましたが、「自分たちの営業活動をよくするための会議だから」という理由で残業費はつきませんでした。

ちなみにこの会社は関西にあり、新卒の給料は基本給19万+交通費でした。

ですが、私が唯一恵まれていたのは販売代理店の営業担当の方がすごくいい人達だったことです。
ちなみに、販売代理店も自身でテレアポして取引をお願いしました。

社内の先輩や上司は誰も助けてくれませんでしたが、販売代理店の方たちは相談に乗って下さり、たくさんアドバイスをくれました。
そのおかげで私はその年、エリア内で営業成績1位になれました。

結果的にうつ病へ・・・

しかしお客様から怒鳴られる恐怖や上司の同期へのえこひいき、繰り返す残業や休日出勤にとうとう心も体も病んでしまい、部署移動を希望しました。

そして2年目はシステムエンジニアとして、1から再出発です。
部署を移動しても、私は体調を考慮され9~18時の勤務でした。

この会社では係長以上の人たちは営業時間と同じ9~18時が定時でシフト勤務者のみ9時~21時半、21時~翌9時半のシフト体制でしたが、定時で帰れる人は誰一人いませんでした。

定時で帰ろうと思えば帰れる日もありました。
それでも定時で帰れば文句を言われる、残業代も出ない、残業する人が偉いという風潮が根付いていました。

さらにシフトは1時間休憩が2度と求人サイトには書かれていたのに、実際には1時間休憩にすら行けない環境でした。

そして何より理解できなかったのが、この環境を誰も変えようとしない向上心のなさです。
各々不満は口に出すのに誰一人行動に起こそうとした人はいませんでした。

私は上司に現状を報告し、改善策を提案しても一切の聞く耳を持ってもらえず、
私が問題児認定されてしまいました。

こんな環境だったので退職者は後を絶たず、同社の離職率は12%と高かったです。
人が辞めれば辞めるほど全体のレベルが下がり、さらに1人あたりに課される業務は高負荷になり、サービス残業を強いられる日が増えます。

その後私は、2年仕事を続けましたがきっかり3年で同業種へ転職をしました。

やめる際、私は自分がいなくなっても周りに迷惑をかけないよう、少ない人数でもこれまでと変わらない顧客対応ができるシステムの立ち上げプロジェクト(期間3か月)を企画しました。

上司にそれを提案しても案の定聞き入れてもらえなかったので、社長に直談判しました。
私が辞めるためにこのプロジェクトをやりたいと。

社長はそれを二つ返事でOKしてくれ、全社規模でそのプロジェクトを進行させてくれました。

その時社長は泣きながら、「ここまで会社のこと考えて自分に提案してくれる社員は役員にもいない。プロジェクトはもちろん実施してほしいが、プロジェクトが終わるまでもう一度退職について考え直してほしい」と言われました。

しかし私は当初の予定通り、プロジェクト完了後退職届を提出しました。
上述だけでは一見社長はいい人のように思えますが、社長も気分によって発言を変える人で全く行動を起こさない人だからです。

その場で行動に移さない人は何年たっても行動に移しません。
何年たっても行動に移さない会社は何年たっても環境改善されません。

求人を探すときに何か注意できることがあればいいのかもしれませんが、
正直面接なんてお見合いのようなもので、お互い騙し合いの場です。

ですが、どんなに小さなことでも面接時に必ず質問しておいたほうが入社後の祖語は少ないかもしれません。
また、可能ならばOBOG訪問はしておくべきです。
面接官が答えてくれない本当の姿はOBOGから確認するしか方法はなさそうです。

説明会や面接で聞いた内容と違う・・・!転職を決意

私は現在26歳・男性です。
私が新卒で入った会社を辞めたときの経験を語ります。

当時は大企業が不安定化していることが世間的に話題になっていたころで、「安定した優良中小企業」「地元密着型」の企業がもてはやされていました。

私自身、大手に入社出来るほどの経験や知識・技術がなかったこともあり中小企業の営業職を中心に就職活動をしていました。

熱意を持って就職活動をしたわけでもなく、業界研究や対策をしたわけでもありませんでしたが、安定した成長をしている医療系企業に内定をもらいました。

営業職がしたかったが、3ヵ月で脱落

営業職を志望したのも医療系に入社したのも特に理由はありませんでしたが、安定成長をしていることは魅力でしたし医療業界は今後、世界規模で市場が大きくなるであろうことが入社の決め手でした。

私が転職を決意したのは勤務してから3ヶ月ほどたったくらいの時期でした。
とても早いと言われますが、残念ながら配属されたその部署は自分の志向や知識・性格に何一つマッチしていなかったのです。

転職を考えるにあたって決定的だった理由が3つあります。

説明会や面談と話が違う

まず第1に、説明会や面談で聞かされていた内容と実際に取り組む業務にあまりにも大きな開きがあったこと。

説明会では誰しも聞こえの良いことばかり言うものですが、そもそも営業の範疇を越えた業務内容があまりに多かったのです。
自社で取り扱っている商品やサービスを知り、顧客にどう売り込んでいくかを仕事とするのが営業職の主なイメージですよね。

実際私もそのように説明を受け、入社を決めました。
なぜなら営業職は様々な業界で必要とされる職種であり、会社の花形であることも多いからです。

将来設計とまで言えるほど精密なものではありませんでしたが、自分なりに将来のことを考えての決断でした。
しかし実際に仕事に就いてみるとそれは思い込みであったと思い知らされました。私が売り込まなくても顧客から請求があれば自動的に私の

売上として計上される類の職種であったのです。
その仕事自体を否定するわけではありませんが、少なくともその前段階で仕事内容をきちんと説明することは企業の義務であり責任です。社会に出ていない若者にとってその仕事がどんな内容かなんて絶対にわからないのですから。

具体的に説明することは出来ませんが、これはあまりに大きな違いであったので当時の私には衝撃的でした。

サービス残業が当たり前。早く帰ると怒られる

第2に、企業体質が伝統的な日本企業のそれだったところです。
新入社員には人権がありません。
気を使ってもらえることもなく、自分が気を使ってばかり。

営業職ではよくある「同行」営業ですが、先輩社員と常に一緒に行動しなければならないことは非常にストレスでした。

入社式や懇親会での一発芸の強要やお酌の強要。
みなし残業以上は残業代が出ず、サービス残業が定常化しており仕事がなくても会社に残っていなければ叱られました。

社を出た後は先輩社員との飲み会が待っています。拒否権はなく二次会まで連れて行かれると家の遠い自分だけ終電がない、ということも多々ありました。

業務外で自分の時間とお金を浪費させられるのはたまらなく不愉快でした。

ストレスでとうとう身体に悪影響が

第3に、ストレスによる激ヤセと脱毛です。
半年で10キロほど体重が落ち、その影響で頭髪がどんどん薄くなりました。
掃除してもすぐに部屋の床が黒くなっていく様子をみてこれは無理だ、と思い退職と転職を決意しました。

ちょうどその時出張先で先輩上司の理不尽な対応に「この会社にいても自分に未来はない」と実感していたときでしたので迷いはありませんでした。
もっと早く辞めてもよかったと思っています。

状況を改善するために先輩や家族に相談しましたが、「もう少し耐えろ」の一点張りでした。
自分の体調や心のことをわかってあげられるのは、つまるところ自分しかいないのだなと嫌になるほどわかりました。
今ではいい経験ですが。

今現在は職を転々としたのち、Web業界に就職しています。
勉強をしてどんどんスキルや経験を積みたいと前向きに考えています。

私は今誰もが知っている大企業に務めていますが、そういった企業ほど社員の口コミが多いのでどんな企業に行けばいいかわからない人はひとまず有名な企業の口コミや評判を調べ、または転職エージェントを利用するのがいいと思います。

もちろんどんな優良企業でも批判的な意見を書く人の方が多数です。
肯定派の意見も否定派の意見も鵜呑みは厳禁です。あくまで参考に留めましょう。

自分の志望する業界がなんとなくあるのなら派遣やバイトで潜り込んでみるのも素晴らしい経験になるでしょう。
逆に特に志望業界がなかったあの頃の自分にも大企業や有名企業を勧めたいと今は考えています。大企業には様々な部署や職種が存在します。

同じ部署で隣のデスクの人でも業務は大きく異なることが多々あります。

そういった環境にいると「こんな仕事もあるのか」と興味が湧きやすくなります。また転職する際にも名の通った企業は有利ですので色々と得をすることがあるでしょう。