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どんな仕事でも要点と正確さを目指す

小さな仕事から正確で要点をついた仕事をする

就職をしたばかりの頃は、大きな仕事を任されることはほとんどないでしょう。
しかし、そのような時期にこそ仕事に取り組む態度を身に着け得られるように努力することが必要です。
初めて仕事をする時に上司や先輩は仕事の成果を評価するというよりも、仕事に対する態度や取組みを観察しています。
「なんで自分がこんな誰でもできるような仕事をしなければいけないのか」
「こんな仕事は重要なものじゃないから、他の人がやれば良いのに」
このように考えている限り、上司や先輩からの評価を得ることはできません。

どんな仕事であっても、的確にこなしていけるように努力する必要があります。
的確に仕事をするとは上司からの指示をきちんと聞き、さらに指示の要点をしっかりと掴んでから仕事にとりかかるということです。
なんとなく理解できたという状態で仕事に取り組むのは大きな誤りです。
では具体的にはどのように的確に仕事に取り組めば良いのでしょうか?
それは上司や先輩からの指示をどのように「受ける」のかという事です。

どのように指示を受けることが評価につながるのか

どんな仕事をするにしても、必ず仕事に関する指示というものが存在しています。
その指示に従って仕事を行うことができなければ、社内での評価を得ることはできないので、その後大きな仕事を任されることも少なくなってしまいます。
ですから、自分が指示をどのように受けているのかを良く分析しましょう。
指示を受けている時には、きちんとメモを取ることで、指示を正確に記録するようにしましょう。
そしてただ聞いているだけではなく「仕事の目的は何か」「仕事のポイントは何か」「分からないことは何か」という点を意識しながら指示を聞くようにしましょう。

ですから実際、指示を聞いている時には、理解できないような内容もあることでしょう。
しかし疑問は浮かんだ時に聞くものではなく、指示を話し終わった時点で質問するのがマナーです。
その理由は疑問点が説明の後半部分で解消されることもあり、もし疑問を感じた段階で話を遮り質問してしまうなら、話の腰を折ってしまうことになるからです。
また他の人も説明を聞いていることを忘れてはいけません。
ですから指示を受けていて疑問に感じた事があれば、その点をきちんとメモに残しておき、説明後に尋ねるようにしましょう。
疑問に対する返答をもらい理解できたのではあれば、もう一度自分の口で復唱し理解が間違っていないかを上司に確認することも大切です。
自分では理解できたつもりでいても、実は正確な理解ではなかったという事はよくあります。

指示を良く理解でき、さらに疑問を解消できたのであれば、与えられた仕事の期限を確認する事も大切です。
「いつまでに仕上げれば良いですか」という聞き方ではなく「○時までに終わらせれば良いでしょうか」と具体的なプランを提示するようにします。
このような方法でも、自分のやる気や仕事を組織できる能力をアピールすることができます。

指示をもらった時に迷うケース

以前の指示と新しい指示の内容が矛盾している場合は、どのように対処すれば良いのか迷うかもしれません。
そんな時は相手の身になって考えてみることができます。
誰でも矛盾や間違いを人前で指摘されるのは気持ちの良い事ではありませんので、相手が矛盾に気付くように話しをする事ができます。
指示を受けた後に「1点確認したい点があるのですが、宜しいでしょうか?」という言葉で話し始めることで、矛盾点に相手が気付く事ができるようにしましょう。

指示通りに仕事をしているときに、仕事の仕方が間違っていると他の人から指摘された場合はどうすれば良いでしょうか?
指摘されたからといってすぐに仕事の内容や行い方を変える事は、以前の指示に反することになるため行なってはいけません。
まずは指摘をしてきた人に、自分がどこから指示を受けて仕事をしているのかを説明しなければなりません。
その後指摘をしてきた本人に、自分に指示を与えた上司と話してもらう事ができます。
決して自分で判断をするのではなく、上司の指示のもとに動くことを優先します。

仕事の量が自分で行える範囲を超えてしまった場合、どうすれば良いでしょうか?
仕事を始めたばかりの頃の場合、仕事の適切な量というものを判断できない事があり、気がつくと許容範囲を超えているという事もあります。
どれだけ真剣に取り組んでも仕事が終わりそうにない時は、正直に「仕事が終わりそうにない」という事を相談しましょう。
上司や先輩が仕事料を調整してくれたり、納期をずらしてくれたり、良いアドバイスを貰えることもあります。
一人で悩まず、上司や先輩の指示を受けるようにしましょう。

カバンの整理から分かる管理能力

小さな事に忠実な人は大きな事にも忠実という言葉がありますが、大きな仕事をきちんと管理できるかどうかは、身の周りの物事をきちんと管理しているかどうかに表れるものです。一番身近な点として、カバンについて考えてみなければなりません。

カバンの整理は相手への印象を変える

取引先との商談をする時の資料は、全てカバンに入っているものです。いざ、商談が始まった時に必要な資料をカバンから取り出すのに時間がかかると、商談先にどのような印象を与えることになるでしょうか?

相手はカバンの中身を見られないとしても、きちんとカバンの中身を整理できていないという事は理解できますので、自分の所持品ですらきちんと管理できない人物というイメージを持つようになるかもしれません。

「たかがカバンくらいで、そこまで悪い印象を与えることはないだとう」と感じる方もおられます。しかし大切な商談の資料をすぐに探し出せないということは、重要な資料の管理ができていない事になり、結果として信頼を失うことになります。大きな商談であればあるほど、こうした細かい点を相手は注目しているものです。

カバンの整理の仕方

カバンの中に入っている物には「名刺入れ」「スケジュール表」「化粧ポーチ」「筆記用具」「小物」「スマホ」そして「必要書類」です。このように列挙してみると、それほど多くはないということが分かります。つまりカバンの中身を整理できないということは、ビジネススキルが著しくかけているという事です。

では、どのようにカバンの中身を整理することができるのでしょうか?まずは仕事に直接関係のないものをカバンの中で別にする必要があります。「ハンカチ」「ティッシュ」「定期入れ」「財布」「スマホ」などの小物は、カバンの中でポーチのような物に入れて置くことで書類などと混ざってしまうことを避けられます。

重要書類を出す時に、こうした小物を取り出してしまうと、一気に印象が悪くなってしまうので注意しましょう。

次に仕事に関係している書類は、きちんとファイルを使い保存しなければなりません。
そしてファイルは書類のカテゴリーごとに色分けするか、取引先ごとに色分けすることが必要になります。

例えば、「A社の書類は赤」「B社の書類は青」というように分けるようにしましょう。
ファイルの中身を確認しなくても、中身を把握できるようにすることを目標とします。

さらにファイルをカバンにしまう場合も、重要な書類を内側に入れておくことで書類の位置を把握し易くできます。加えて、こうする事で大切な書類が常に内側にあり、重要書類が雨で汚れてしまう事を避けることができます。このようにただ単にファイルをまとめるだけでなく、ファイルをしまう際の順番や場所なども考える必要があります。

日頃のチェックがカバンの管理のポイント

カバンの中身がグチャグチャになってしまっている方の特徴には、カバンの中身を確認しないという点があります。会社や自宅に帰宅をすると、いつもカバンの中身を乱雑に机の上に置く、スーツのポケットにしまっているものを適当に出してしまうわけです。カバンから物を出す場合には、必ず出した後の場所を決めておくようにしましょう。
出した後の物を置く場所が決っていると、しまう時の場所もだんだんと決まってくるもので、結果としてカバンの中が整頓されてきます。

このような習慣を持っていると、カバンを変える時にも役に立ちます。カバンに入れるものがどこにあるのかという事が決っているので、出発する時に書類を含め全てのものを自動的に所定の位置から持って行くことになるので、忘れ物をすることがほとんどなくなります。

このように自分なりのルールときちんと定めることが、日々の整理整頓の基本となります。整理整頓はビジネス上の必須スキルであり、誰であっても身に付ける事のできるものです。

「自分は性格的に上手く整理整頓ができない」という甘えは、ビジネスシーンでは許されないという自覚を持つようにしましょう。