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他のパーティーとはちょっと違う立食パーティーのマナー


お祝いの席やその他パーティーなどでは、多くの人が交流を図るために立食スタイルで開催されることがあります。

テーブルなどについて食事をする場とは、また異なるマナーやルールがあるので注意しましょう。

立食パーティーに呼ばれた時に戸惑わないよう、ここで紹介するマナーや注意点などをしっかりと頭に入れておいてください。

バッグやコート類などは預けて身軽に

テーブルなどに座る時には、椅子の下に荷物を置くなどできることもありますが、立食パーティーではそれができません。

大きな荷物やコートなどは邪魔になるので、会場に入ったらフロントなどに預けておきましょう。

バッグも大きめのものは預けておきますが、財布や携帯電話、ハンカチや名刺など全てを預けるわけにはいきません。

それらが入るような小さなバッグは用意し、必要な荷物は会場で移し替え、必要のないものだけ預けるようにしましょう。

男性の場合にはあまりバッグなどは持ちません。
ポケットに全てがしまえるようにしておいてください。

食べることよりも会話を意識

立食パーティーといっても、重要なのはその場にいる人たちとの会話です。
決して食事をしに行くわけではありません。

それを意識して過ごしましょう。

会話の雰囲気や内容も重要です。
否定的な会話は避け、話す言葉も否定語はできるだけ使用しないこと。

積極的に話しかけるのは構いませんが、会話に割って入ったり、自己紹介もなしに話し始めるのはNGです。

お酒も入るかもしれませんが、それでもハメを外さないこと。
誰かの悪口、会社の悪口、ビジネス上の秘密などを口にしないように気をつけましょう。

食べるよりも会話が優先ですから、誰かと話す際には食べる手を止め、会話に集中してください。

マナーを知れば怖くない立食パーティー

立食パーティーもマナーやルールを知っていれば、あまり臆病になる必要はありません。上で説明したようなことを意識し、振る舞いましょう。

もう少し知っておいて欲しいマナーがあります。
それは、お皿やグラスの持ち方です。

お皿やグラスは、基本的には片手に持つこと。
これは、他の人と握手などをするためです。

目上の方と握手するとき、あるいは名刺交換をするときには、近くのテーブルにお皿やグラスを置いてから行うようにしましょう。

服装にも注意点あり。
男性はスーツを着ると思いますが、ダーク系の色であれば問題はありません。

ネクタイやシャツは派手めのものは避けてください。

女性は、パーティーにふさわしい格好をすること。
普段着はもちろんNG。

歩き回ることも考慮しヒールは低めのもので、バッグは小さめ、且つ、持ち手部分に腕を通せた方がいいでしょう。

料理をお皿にのせる時にもマナーあり

立食パーティーにもいろいろなタイプがありますが、自分で料理を盛ることができるのであれば、その盛り方にも注意点が出てきます。

いきなりメインやデザートを食べるのではなく、前菜からスタートさせましょう。

また、料理は上から取っていくのがマナー。

下や中の方が空気に当たっていないから美味しいだろうと思うかもしれませんが、必ず上から順番にお皿に盛っていってください。

同じお皿にのせない方がいい料理が幾つかあります。
例えば、温度が異なる料理。

一方は冷たくて一方は温かいなら、同時に同じお皿には盛らないこと。
ソースがかかった料理とドレッシングのかかった料理も、同時に取らないようにしましょう。

大人であれば言わなくてもわかると思いますが、自分のお皿にのっている料理は、必ず全て食べてください。

立食パーティーは食べることが主な目的ではないため、お皿にのせる量も控えめにし、誰が見ても恥ずかしくない食べ方を心がける必要があります。

結婚式・披露宴のマナーQ&A

友人や親戚、職場関係など結婚式や披露宴に招待された経験は、誰にでもあると思います。様々な人が集まる場だからこそ、恥ずかしくない振る舞いで新郎新婦を祝ってあげたいものですよね。社会人であれば、場にふさわしいマナーを心得ていて当然という目で見られるものです。今回は、結婚式や披露宴に関するマナーをQ&Aの形でご紹介したいと思います。

Q: 披露宴の招待状、出席するつもりなのに返事を出し忘れ、締め切りを過ぎてしまい困っています。
即刻、招待してくれた人に電話連絡を。

招待してくれた人にすぐに電話で連絡して、招待のお礼とともに出席する意思をきちんと伝えましょう。その後、返信ハガキも郵送すること。
出欠のハガキは事務的な作業にも必要なものなので必ず出す必要があります。ハガキには、出欠の返事を書いて、一言お祝いのメッセージと、返信が遅れたことのお詫びの文も入れると良いでしょう。

Q: 挙式(教会式)から招待されていますが、披露宴からしか出席しかできません。どうするべき?
できるだけ事前に伝えておくこと。

教会での挙式に特別に招待されたのであれば、出欠の返信を出す時に伝えておきましょう。しかし、教会での挙式は、もともとは自由に出席できるので、披露宴のみの出席しかできなくても、相手に失礼にあたることはありません。



Q: 友人の披露宴で受付を担当する場合、一般の招待客と同じような服装で良いのでしょうか。
華やかかつ動きやすさも重視した服装がベスト。

ゲストでありながらスタッフの役割もあるので、動きやすい服装が理想的です。しかし、受付は招待客と最初に対面するので、華やかな雰囲気の服装や髪型も心がけましょう。ゲストでもあるので、華やかさも大切に、かつ動くのに支障が出ないように少しヒールが低い靴を選ぶなどすると良いですね。

Q: 2人の友人の結婚式が重なってしまいました。一方を早めに出ればどちらにも出席できそうですが、事前に伝えておいたほうが良いでしょうか。
理由をはっきり伝えておきましょう。

早めに会場を出たい場合、その理由・気持ちとともに事前に伝えておけば問題はないでしょう。
もしも時間まで重なってしまった場合はどちらかに出席することになると思いますが、欠席の連絡をする相手に「出席できないのは仕方がない」と納得してもらえるような伝え方を心がけて。例えば「出席したい気持ちは山々ですが、招待状を受け取る前に、すでに他の人の披露宴に出席の返信を出してしまったので」などと、理由もはっきり伝えておくと良いでしょう。下手に言い訳をしたり、ごまかしたりすると、相手に悪い印象を与えかねません。

Q: 花嫁の写真を撮ったり、ブーケトスに参加したりすることに、恥ずかしさを感じるのですが…、失礼ですか。
友人のために、場を盛り上げる気持ちで頑張って。

ブーケトスに参加しないことや花嫁の写真を撮らないことは、出席者の自由。でも、友人にとっては、結婚式・披露宴は一生に一度の晴れ舞台です。恥ずかしいかもしれませんが、友人としてできる範囲で場を盛り上げてあげましょう。

Q: 友人の挙式・披露宴の当日に体調を崩して欠席する場合、どこに連絡すれば良いですか? また、式の途中で体調を崩し中座・帰宅する場合のマナーはありますか。
当日の欠席は式場に連絡し、受付か家族に取り次いでもらうこと。中座・帰宅する場合は騒ぎにならないように気を付けて。

やむをえない事情があり当日に出席できなくなった場合は、挙式場に連絡して受け付けの人や新郎新婦の家族に伝えてもらうと良いでしょう。披露宴に出席できない場合は、欠席の連絡をすること。披露宴が始まる時間に遅れる場合は、「何分くらい遅れます。」ときちんと伝えておくこと。
披露宴の最中に体調不良で中座をする時は、騒ぎにならないようにそっと出ること。しばらく休んでも、披露宴会場に戻るのが無理な場合は、テーブル席に戻らずに披露宴会場のスタッフに帰ることを伝えてから帰宅を。周りをざわつかせないように注意を払うことが大切です。

Q: 結婚式や披露宴では、女性はファー、素足、ミュールなどの格好は本当にNGなのでしょうか。
結婚式・披露宴でお洒落をする目的について考えましょう。

披露宴は結婚を祝うパーティーですが、セレモニーのひとつであると考えられます。パーティーには問題のない服装でも、結婚式・披露宴では失礼に当たることがあります。
披露宴では新郎新婦が主役。主役よりも目立つような振る舞いやファッションは控えるべき。披露宴には幅広い年齢層のゲストが参加していて、新郎新婦の友人の服装や様子も目に入っています。突拍子もない服装で新郎新婦の家族・親族を驚かせないよう、誰にでも好感を持たれる服装を心がけましょう。

Q: ご祝儀袋を包む袱紗(ふくさ)を持っていない場合、どうしたらいいですか?
華やかなハンカチやスカーフで代用することも可能。

ご祝儀袋は袱紗(ふくさ)という専用の布で包んで持参し、受付の時にほどいて渡すのがマナー。袱紗は、ご祝儀袋を清い状態のままで持参するという意味があります。最近はケースタイプの袱紗もありますし、ひとつ持っていると重宝します。
袱紗を持っていない場合は、清潔なハンカチやスカーフで、お祝いの場に合うような華やかなデザインのものであれば、代用しても良いでしょう。

Q: 1.5次会に参加する場合、会費だけで本当に大丈夫ですか?
ちょっとしたプレゼントを事前に贈ると好印象。

2次会と披露宴の中間のような披露パーティーのことを1.5次会と言います。海外やリゾートで結婚式を挙げたカップルが開催することが多いパーティーです。
会費制になっている場合は、会費を持参するだけで問題ありません。しかし「もう少しお祝いの気持ちを…」と思う場合は、会費とは別に贈り物をすると喜ばれるでしょう。当日渡すと新郎新婦の荷物になるので、前もってお祝いの品を贈るのがスマート。もしくは後日、お祝いの品を直接渡しましょう。

Q: それほど親しくない後輩の結婚式の2次会に招待されたものの、気が進まない…。上手に断る方法はありますか?
その日は予定が入りそうで…とソフトに断りを。

とくに親しい間柄ではない人からのお誘いでも、招待してくれたことへの感謝の気持ちは忘れずに。その上で「まだ正式に決まってはいないけど、その日に予定が入りそうで、直前にならないとはっきりわからないので、今回は…」など、さりげなく断りをするようにしましょう。