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会社や組織内での役職・呼び方に注意すること


会社のような組織に入ると、必ず上司が存在します。大きな組織であればあるほど上司の数も多くなり、その人たちとの接し方や関係性にも影響が出てくるでしょう。その接し方を間違えると一大事。

役職というのはその組織を守るため、物事をスムーズに進めるために存在しているものですから、その関係性を尊重し、適切な理解をしておくことが求められます。

ここでは、組織における役職やその名称、あるいは上司の呼び方などをまとめます。覚え、理解し、早くその組織の一員となれるよう心がけましょう。

気をつけたい上司に対する呼び方

上司を呼ぶときにはどうすればいいのか、新入社員は迷いますよね。
基本は、役職で呼びましょう。「課長」、「部長」と呼んで構いません。日本人は特に、この役職にこだわる風潮がまだまだ強い。
上司本人もその役職には誇りを持っているはずです。名前ではなく役職名で呼ぶ会社が多いのは、こうした理由からであることも頭に入れておくといいでしょう。

名前と役職名を合わせて、例えば、「鈴木課長」、「山本部長」と呼ぶのもあり。本人に対してこう呼ぶというよりも、社内の他の人に対して上司の名前を出すときにこう呼ぶ方が自然な使い方かもしれません。

また、社外の人に対して上司の名前を出すときには「弊社の鈴木が」などと呼び捨てにするようにしてください。

役職の名称とその役割を把握しておこう

一般企業にはどのような役職があり、それぞれどのような役割を担っているのか、これをざっと紹介します。

◆会長

取締役会のトップです。前の社長がこの会長になるケースがほとんどです。名前だけの場合もありますが、大きな権力を有する場合もあります。

◆社長

別名、代表取締役。

その組織のトップです。会長に変わって大きな権限を持つことも多々あります。

◆副社長

もちろん、社長の次に偉い人。
1人だけとは限りません。

◆専務

いわゆる役員職の一つで、社長を助けながら会社の経営を支えていきます。

◆常務

これも役員職の一つで、専務と役割がかぶることも多々あります。

◆部長

それぞれの部門のトップ
専門性を有しているため、会社を支える大きな存在と言ってもいいでしょう。

◆次長

部長を支える存在です。

◆課長

部署を細かく分けた際の、それぞれの課のトップ。社員に対して指示を出したりまとめたりなどが大きな役割

◆係長

ある仕事に関する責任者。全体を統括するわけではありませんが、係長以下の面倒を見ます。

外資系企業に関しても把握しておこう

外資系企業や海外の企業にも役職が当然存在しているので、それを知っておいて損はないでしょう。

◆Chairman(Chairperson)

これはいわゆる会長職にあたる役職です。

◆President

社長職のこと。
組織のトップに位置します。

◆CEO(Chief Executive Officer)

最高経営責任者であり、経営のトップ。
日本の社長はどちらかと言えば、こちらでしょう。

COO(Chief Operating Officer)

最高執行責任者のこと。
日本で言うところの副社長の位置付け。

CFO(Chief Financial Officer)

最高財務責任者、つまり、経済的なことを統括する役職。

CAO(Chief Administrative Officer)

最高管理責任者のこと。
経理や総務部門のトップのことで、会計などの専門家が担います。

CIO(Chief Information Officer)

最高情報責任者のこと。
あらゆる情報に関する部門を取り仕切るトップ。

General Manager

下記で説明するManagerをまとめる役職。

Manager

現場を取り仕切る役職で、管理職です。

Subsection Chief

現場にあるそれぞれの部門のリーダー。
スタッフ、つまり社員をまとめる役割を担います。

会社ごとのルールや慣習に倣うこと

役職やその呼び名というのは、企業ごとに異なってきます。
また、上司や先輩、あるいは同僚や後輩に対する呼び方も、企業によって特徴があることがあります。

自分の入社した企業のルールや慣習に従い、そして倣うこと。

周囲が上司をどう呼んでいるのかを把握し、それと同じように呼ぶようにしましょう。

ホウ・レン・ソウを実行する

ホウ・レン・ソウとは

ホウ・レン・ソウ(報告、連絡、相談)は、仕事を円滑に進める上でとても重要です。ホウ・レン・ソウによってコミュニケーションをはかる事も可能です。忙しそうにしているからと、後回しにするよりは、積極的に「○○の件で相談があります。お時間割いていただけますでしょうか。」と相談を持ちかけてください。
・報告
進捗状況、誤りに気づいた時、終了

・連絡
勤怠の連絡、社内行事など

・相談
問題点・疑問点、判断を仰ぐ、仕事上の悩みなど




報告の仕方

・結果を優先
まず、結果を報告し、伝えなければいけない事項を簡潔に伝えます。

・聞かれる前に
上司に確認される前に、1日の終わりやスケジュールの半ばなどで進捗状況を報告しておくと、安心して仕事を任せられるという印象を持って貰えます。

・悪い報告
思わしくない結果こそ、報告を怠ってはいけません。話しづらいからと時間をおけばおくほど事態は思わしくない方向に向かいますので、早いうちに正直な状況を報告してください。

報告書のまとめ方

①報告する相手いつの時点での報告なのか、からの報告なのか、に対しての報告なのかといった事を明記します。

結果について簡潔に記載します。

③結果について理由を記載します。

④結果についての見解今後の見通しについて記載します。

連絡の取り方

・情報の共有
複数名が携わる仕事の場合、新しい情報や変更事項については迅速に情報を共有する必要があります。

・あいまいな情報を伝えない
知りえた情報は、ありのままを連絡する様に心がけてください。個人の解釈や意見が加わると、正しい情報ではなくなってしまう可能性があります。また、連絡は、内容について自分が理解した上で行なってください。

・複数名への連絡
複数名に連絡をするには、同時に複数名に連絡する場合(左図)と、順番に複数名に連絡する場合(右図)があります。

・1人への連絡
1人に連絡する場合は、伝えた相手で完結する場合と、伝えた相手が更に連絡する場合があります。

連絡に用いるツールと、ツール毎のメリットとデメリットを下記の図にまとめています。連絡用のツールとしては、一人に連絡をする場合でも、複数名に連絡をする場合でも、メールは便利なツールです。

相談の仕方

・迷いが生じたら相談する
新入社員は、経験が少ないので判断に迷ってしまう事が多いと思います。自己判断が大きなミスに繋がる可能性がありますので、迷った際は、必ず相談してください。

・相談してはいけない事もあります
ミーティングなどで話し合い、結論が出ている事については、相談する必要はありません。決定事項に従う事が基本です。

・相談結果についての報告をする
相談に応じてもらった場合は、相談結果についての結果報告をする事を心がけてください。また、お礼も忘れずに伝えてください。

・簡潔な相談を心がける
問題点・疑問点を整理した上で、相談を持ちかけてください。上司に無駄な時間をつかってしまったという印象を与えないように心がけてください。

・自分なりの考えも必要です
疑問点については、自分なりの考えをまとめた上で、相談を持ちかけるよう、心がけてください。

・タイミングを計る
上司のスケジュールなどを確認した上で、相談を持ちかけるのは、時間の余裕がありそうな時を見計らってください

協力依頼についての相談

スケジュールを守れそうにない場合は、予め協力依頼の相談をする事をお奨めします。

・協力依頼の時期
作業量的に締め切りに間に合わない。他の仕事の依頼を受けた。などの理由でスケジュールを守る事が難しいと判断した時

・協力依頼する相手
気心がしれているからといって、直接、同僚に依頼してはいけません。スケジューリングや人員配置は上司の役割ですので、指示に従ってください。

・協力依頼時の対応
仕事内容、期限、進捗状況などを正確に伝える必要があります。

・仕事終了後
仕事終了後には、必ずお礼の言葉を伝える事を心がけてください。