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ビジネスメールで押さえておきたい7つのポイント


現代は、電話や手紙で連絡するよりも、メールのやりとりで簡単にコミュニケーションがとれるので便利ですが、使い方を一歩間違えると、ビジネスの相手に対して不快な思いをさせることもありますので、注意が必要です。

ビジネス関係のメールのマナーは、常に同じであるとは限らず、日々変化しているところもありますので、自分ではこれがビジネスの常識だと思って、相手にメールを送信したつもりでも、ビジネスの相手にとっては、非常識だと受け取られることもあるかもしれません。

相手にメールを送信する前に、今の常識について、再確認するとともに、どのような点に注意すれば良いのか、見直してみましょう。

メールでのビジネスマナー その1
ビジネスの相手からメールを読んだら、すぐに返信すること

ビジネスの場においては、できるだけ早めに返信するのが基本です。今ではパソコンのメールアドレスに届いたメールでも、携帯電話やスマートフォンでメールが見られるので、メールが届いて読んだ後は、そのままにせず「メールを読んだ」ことを相手に知らせるましょう。

携帯電話やスマートフォンから返信する場合、通常とは異なるメールアドレスから送信することになる場合も。その時は、その旨を一言添えると良いでしょう。

CCに自分のパソコン用のメールアドリスを登録すると、ビジネスの相手に対しては本人であることの証明になるので、より丁寧です。




メールでのビジネスマナー その2
本文が30行以上もの長い文章のビジネスメールは送信しないこと

本文が30行以上もの長い文章のメールは、自分にとっては正確に用件を伝えたつもりでも、相手には読みづらくなります。

文章を長く書くよりは、企画に関する説明や仕事の具体的な内容などについて、別にPDFファイルなど文書にして、添付ファイルとして送りましょう。その方が相手にとっても読みやすくなります。

手紙の場合は、文章の最初に「拝啓」と書いて、その後に季節に関する文章が入ります。「桜の花が咲く季節となりました」「新緑の季節となりました」といった文章を添えて挨拶文にしますが、ビジネスメールでは、できるだけ明瞭簡潔に、きちんと用件を伝えるのが先。時候に関する挨拶文は省略して、文章の最初は「お世話になります。」程度にとどめておいて、その後に用件を簡潔にまとめると良いでしょう。

メールでのビジネスマナー その3
急ぎの用件を伝える場合はメールとプラスアルファで念のため確認を

メールを送信したのに、何らかの原因でメールが相手に届いていないケースもあります。急を要する用件について書いたのになかなか返信が来ないと、こちらも困ってしまうもの。大事な用件なのに相手に伝わっていなければ、大変なことになるかもしれません。

このような事態が起きないように、急ぎの要件や大切なメールを送信した後は、相手に電話をして、メールを確認してもらうように伝えましょう。社外に出てしまっている場合は、緊急度にもよりますが、取り次いだ担当者に連絡してもらう、相手の携帯電話番号を知っている場合は電話をかけたり、ショートメールで伝えたりして、確認をお願いしましょう。相手とLINE等で連絡を取り合っている場合は、そういったアプリを活用しても良いでしょう。

メールでのビジネスマナー その4
ビジネスメール1通につき、伝える用件は1つだけにすること

ビジネスメールは1通につき、1用件にするのが基本と心得ておきましょう。受信したメールを後日確認することも多々ありますので、その時にメールをすぐに見つけられるように配慮すること。

メールを送信する時は、必ず用件ごとにタイトルをつけるのが基本です。相手からのメールに返信する時には、タイトルをつけるのを忘れてしまい、そのまま送ることもありますが、1通ごとに何の内容について書かれているのか、どのような用件を伝えようとしているのか、分かりやすくすることが大切です。

同じ相手に何度かメールを送る場合も、進行中の案件が複数である場合は、どの案件の内容か分かるようい、必ず案件ごとにタイトルをつけて送信しましょう。

何通か連続して送信する場合は、「何度もすみません」「メールが連続してすみません」と一言添えておくと良いでしょう。

メールの件名は、用件について相手に明確に伝わるように簡潔に書くのが基本です。例えば、打ち合わせをすることについてメールを送る場合は、「打ち合わせの件」と書かれていたのでは、あまりにも簡潔すぎて何の打ち合わせなの伝わりません。「5月20日(金)午前11時の打ち合わせの件」といったように、打ち合わせをする日時について、件名に含めると良いでしょう。

メールでのビジネスマナー その5
添付ファイルを送る場合、4MB以上のファイルはデータ転送サービスを利用すること

ビジネスメールを送信する際に、文章だけではなく、添付ファイルを送ることもあります。データ内容によっては、大容量になることもありますが、サーバーによって、大容量のデータの送受信ができない場合も考えられるので気を付けましょう。

大容量のデータをメールで送信する場合、4MB以上のデータを送信する時は、データ転送サービスを利用すると良いでしょう。「Firestorage」や「宅ふぁいる便」など、無料のデータ転送サービスを提供している業者もありますので、ぜひ活用を。

頻繁にデータのやりとりをする相手であれば、無料サービスのdropboxを利用する方法もあります。相手に送るファイルには、ページ数が多いものや画像、写真が入る場合もありますので、思ったよりもデータの容量が大きくなることもあります。

メールでのビジネスマナー その6
ビジネスメールを送信する前に!添付ファイル名と宛名の設定にも気を配ること

ビジネスメールを送る前に、件名と文章について確認することはもちろん、添付ファイルを送る場合は、ファイル名の設定もきちんとチェックしましょう。

宛名については、相手の名前が呼び捨てになっていないかチェックを。大事な取引先ですから、必ず名前の後に「様」をつけましょう。添付ファイルに相手の社名や名前を入れる場合にも、必ず「様」をつけること。

今やパソコンでメールのやりとりをするのは当たり前の時代ですから、ビジネスメールのやりとりについて、最低限のマナーを心得ておかなければなりません。「私はパソコンのことは、あまり詳しく知らないので」という理由で、ビジネスメールの基本を疎かにしていては、相手には失礼になることもありますので、きちんとしたマナーを心得ることはもちろん、パソコンの操作もある程度はマスターしておきましょう。

ビジネスメールの書き方によっては、ちょっとしたことが相手に不快な印象を与えてしまい、仕事に影響が出てくる可能性もあります。細かく気を配ることで、相手とのコミュニケーションも円滑で良好なものになりますので、細部まで確認してから送信するようにしましょう。

メールでのビジネスマナー その7
メールの内容により、引用履歴は臨機応変に削除すること

ビジネスメールでは、引用履歴を残しておいたほうが、相手とのやりとりについて把握できるので便利ですよね。

しかし、メールの内容によっては、それほど重要ではないものもあります。あまりにも長い場合は、必要な部分だけを残すなど、臨機応変に対応するように工夫を心がけましょう。

相手とメールのやりとりが頻繁になると、引用履歴が膨大な量になることもあります。とくにメールに添付ファイルを送る場合は、一番下に添付されるので、確認する時に時間がかかってしまいます。

添付ファイルがある場合は、すぐに開けるように、これまでの履歴を削除しても問題はありません。また、履歴が長いと署名が何か所も出てくるため、不必要な内容はできるだけ削除するようにしましょう。

社会人として知ってて当然のメールマナーとルール

企業に入社すると、社員一人一人にメールアドレスが与えられ、業務上ではそれを使用し取引先やお客様などと連絡を取り合うことになるでしょう。これから社会人になる人は小さな頃からメールに慣れ親しんでいるとは思いますが、業務上のメールは必ずしもその延長線上にあるものではありません。

友達同士のメールのやり取りとは別物と考え、社会人として、メールを利用する時のマナーとルールは覚えておくべきでしょう。

メールの利便性と注意点

メールは、とにかく便利です。手紙のように、相手へ届くまでの時間もかかりませんし、確かに決まりやルールもゆるく思われがちです。

しかし、だからといってあまりにもフランクに作成し送信してしまうと、相手にとっても失礼ですし、自分の今後にとってもよくはないでしょう。メールを使用する時には、そのバランスに注意しなければなりません。

重要なメールこそ件名に工夫を

メールは、「件名」と「本文」で主に構成されています。
画像の添付などもありますが、相手がまず目にするのが「件名」の部分。ここに一つ、工夫をもたせましょう。重要なメールは特に、相手がすぐに目につくような件名にしなければなりません。また、そのメールの内容がわかるような工夫も必要です。

「○月×日 商品発表に関する打ち合わせについて」
「【重要】請求書のご確認をお願いいたします」

このように具体的な内容はもちろん、日付やメールの重要度を示したり、【至急】などの文字を使用し、読んでもらうための工夫をしなければいけません。

メールに書き込むべき要素

メールの内容、つまり本文ですが、これは幾つかの要素で構成されています。

●宛名
どの会社や誰に宛てたメールなのかを最初に書き込んでおきましょう。

●自己紹介
自分は誰なのかを挨拶とともに書き込みます。

●本文
最初に大体の用件をまとめて書き、その後に詳細が必要であれば、それを書き込みます。

●締めの挨拶
本文を締め、終わりの挨拶を書く点は手紙と変わりません。

●署名
自分の企業名や部署、名前や連絡先などを、決まった書式で毎回メールの最後に記載されるような設定にしておきましょう。

メール作成時に意識したいこと

メールは、相手が読みやすい形にすることが重要です。手紙も文字が汚ければ読みにくいですよね。メールでも読みやすい・読みにくいがあるので、それを常に意識してください。

一つの文章が長い場合、途中であっても改行しましょう。30文字から40文字程度で、区切りのいいところ(読点を入れる部分など)で改行してください。また、数行書いたら、空白の行を1行入れるなどすると、より読みやすくなります。

上で示したそれぞれの要素を一つの塊とし、本文に関しては長くなりそうであれば幾つかのまとまりを作った上で、そのまとまりごとに空白の行を入れてください。

メールを作成したら、必ず読み返すこと。
送信先は間違っていないか、誤字脱字がないか、日本語に乱れはないかなどを必ず確認してから送るようにしましょう。

メールを送った後にしたいこと

メールを送信しても、それを受け取った相手がすぐに、あるいは必ず開封して読んでくれているとは限りません。メールは送って終わりではないのです。関係性や内容、緊急性があるかどうかなどにもよりますが、メールを送ったら先方に電話で連絡を入れましょう。特に重要な資料を送ったり、至急確認してもらいたい内容が書かれている場合には、この作業は必須です。

また、重要であったり緊急性がなかったとしても、もししばらく経って返事がこなければ、同じように電話を入れて確認するようにしてください。